『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

夏の野の…

凍空

『凍空(いてぞら)』 凍える空の下 どこかで 小さな声がしてる 家々にあかり 灯る夜 冷たい指に 息吹きかけながら 探す星は ポラリス 時に迷うことがあっても 見失わずにいよう 誰にいわれたのでもない 自分で決めた道だから 今できるのは 「その空」に向か…

愛するために必要なこと

『愛するために必要なこと』 空っぽになったら 気がついたよ あなたをただ愛するのに 不必要な さまざまなこと

宙(そら)1

『宙(そら)1』 地を這うような 苦しみも 叫びだしたいほどの くやしさも 情けないほどの 心細さも いつかはきっと 思い出になる うすくほほえむ 思い出になる 待ってられるかい? そのときまで 立ってられるかい? まっすぐに 冷たくこごえた その手のひら…

星の降る夜

『星の降る夜』 昨日の迷いは 置いてくね 昨日の淋しさも 置いてくね 昨日の苦しみも置いてくね 夜どおし光る 木の根元 ますぐに 見つめるひとの目を ただ そのままに受け止めて そっと この手に抱くよう 違う明日に であうよう (PHOTO BY satoe&hikari)

彩の木の下で

『彩の木の下で』 堂々巡りの 果ての果て 赤い葉見上げて 気がついた 何故 忘れてたんだろう あなたをあたためられる胸が ここに あることを あなたを 抱きしめられる手が 私にあることを 迷い続けた 果ての果て

坂道

『坂道』 私が立ち止まるたびに ”自分を信じろ!”と あなたは言った そうして 行方 見つめてた 冷たい奴だと 思ってたけど 今は 思うよ あなたは ほんとうに やさしいひと 誰にでも 越さなきゃいけない 坂がある ひとりで のぼるしかない 坂がある 息せきつ…

潮騒

『潮騒』 コーヒーカップ 口に運びながら ”ごめんね”って つぶやく ”何が?”って 振り向く瞳 一瞬の差で はずして ずっといえなかったこと 今夜は 話すよ いつからか あなたがいてくれるのが あたりまえに なってた気がするの 目覚めて感じる 暖かさで どれ…

木枯らしの夜に

『木枯らしの夜に』 暗闇で呼んだなら そっと 抱きしめに来て あなたのぬくもりを 思い出せる くらいでいいから 心がしんかん する夜はー (PHOTO BY takanyan &SPECIAL THANKS "nyantaro") ※「よいこのびいる」の画像、追加しました。

夕景

『夕景』 本棚の隙間から みつけたのは 遠い日の ペンダント 探しても 探しても 見つからなかった ペンダント あるはずのない ペンダント 手のひらで ころころ 眺めていたら 不意にあなたが いとしくて その頃 なくした ひとじゃなく 今の あなたが いとしく…

zutto…

『zutto…』 小さく聞こえる 虫の声 秋バージョンの 草いきれ 赤く染まった 河原の道で 散歩途中の じゃれつく子犬 小さな頭 なでた手を そうっと あなたの手が引いた 何でもなさげな 顔をして 弱みひとつも 見せないで 先を急ぐの あなたそのもの 大丈夫だよ…

夕空

幾十億のこころ あるなかで ただ ひとつと 出逢った不思議 たった ひとつと 引き合う不思議

ざわめき

『ざわめき』 強い風に あおられて 隠れた木陰 じっと膝を抱えたままで 風がおさまるのを待ってた やまない風に 目を閉じて ふうっと長い ため息ひとつ ゆっくりと ゆっくりと ため息 ふたつ 不意に その肩にもたれた日 思い出したら そのぬくもりさえ 思い…

Hug

『Hug』 いきなり強く抱くひとに たじろぎながら 息をのむ まるでしがみつくようと からかおうとして 鼓動の速さに 言葉なくした 何も言わないから 聞かないでおくね ほんとは 聞きたいけど 聞かないでおくね 大丈夫よって そうっと心で つぶやいて ゆっ…

五日月の空に

五日月の空に 約束できるのは ともにあるということ そして 信じる ということ あなたらしく わたしらしくー

One Day

『One Day』 あの日の影 あの日の緑(あお) あの日の青空 あの日のぬくもり たぶん ずっと 思い出す 夏の日

水蜜桃

『水蜜桃』 あなたが何度も繰り返す 耳元でささやくように 僕の言葉を 忘れないでと 後ろ向きねと 私は笑う 後ずさりする人が いるからねと あなたも笑った いつからか さよならのたび ふたりは じゃれあうようになった 互いがいない時間を 埋めあうように …

梅雨の空

『梅雨の空』 夕空に 群れ飛ぶトンボ まなこ遠くを 飛ぶトンボ 青空が見えたら 教えておくれ どんな 重たい心でも どんなに 辛い今夜でも 誰もがみんな ほほえむような 誰もがほっと 安らぐような 青空見えたら 教えておくれ そうっと とどけるから あのひと…

『闇』 草のにおいがした 小川の流れ 遠い山のシルエット 夕方の雨が からかうように 木立から降りてくる夜 きえてはともる小さな光に ため息をついた ‘逃げないで’って いつか言ったよね あのときは 答えられなかったけど 今なら 言えるよ けして逃げない …

水無月

『水無月』 信じることは うたがわないこと 信じることは まよわないこと そして ますぐに歩き出すこと みんな あなたが 教えてくれた 幾つかの 季節のなかで

素敵な人生の作り方

『素敵な人生の作り方』 肝心なことは 誰も教えてはくれない だから 覚えていくんだよね 戸惑いながら 間違えながら 傷つきながら 愛しながらー

雨音

『雨音』 冷たい雨が 降っている このままだまっていたら 凍えそうだね 気づかなかったよ いつも 流して聞いてるひとことを あなたが気にしていたなんて そんなに 気にしていたなんて あのね あなたのぼやきくらい いくらでも きいてあげる あのね 遠い夢で…

One Day~洗った髪がかわくまで~

『One Day ~洗った髪が かわくまで~』 ありがとう ありがとう ありがとうって くりかえす あなたへ 想いが とどくよう あなたを そっと 包むよう

かけがえないもの

『かけがえないもの』 たいせつだから そうっと包もう あなたの陰 あなたの涙 たいせつだから 大目に みよう あなたの弱さ そしてわがまま たいせつだから 抱きしめてよう あなたに 負けないくらいにー

06桜降るまち

『06桜降るまち』 すれ違う 見知らぬ笑顔に 会釈した さざめく声に ソースのにおい 川からの風に はらはらと舞う 桜花 いつか こうして歩いたことを 思いだすだろうか あなたとふたりー

花ふわり

『花ふわり』 桜並木に 花びらふわり 子犬の上に ちいさな ちいさな手の上に ふわり ふんわり 杖の先 そして あなたの肩の上 動かないで そのままでいて そして その目を閉じていて いいというまで あけてはだめよ ふわり ふんわり 花の下

青空

『青空』 ねぇ… どんなときも 人を想い けして 怒らず 誰も にくます そんな風に 生きてくことは 無理なのかな 青空に はげまされ 雨に いやされ そんな風なまま 生きていくのは 無理なのかなぁ… あなたの そばでー

三寒四温

『三寒四温』 あなたの見ている風景を まっすぐに 信じてみよう その手に引かれる方向に とにかく 歩いてみよう 決めたのは それだけ… ゆっくりと ゆっくりと うごきだす春は 心のよろいを 脱ぐのにも似て 前に進んで たじろいで 立ち止まっては あとすざり …

雪行灯(あんどん)

『雪行灯』 凍える夜道を 通り抜け 火にかざす 手のひらも 炎のいろ 春を待つ 炎のいろ 冷えた手も 重ねれば あたたかい 寄り添えば もっとあたたかい ほっこりと 冬の夜 ふたり…

遠道(再掲)

『遠道』 いつからか 愛という ことばを畏れ いつからか 好きだなんて 気楽に いえなくなっていた 振り向かせる 芸当なんて 身につけずに しまったの 倒れそうな 自分を ささえるのに 夢中で 体じゅうの 吐息 外にはきだせば 心は からっぽ あなた 以外は…

共犯者

『共犯者』 どれだけの おびえを越えてきた どれだけの さみしさを 受け止めてきた どれだけの想い かさねてきた 逃げ出せるわけがない あなたからー