『遠道』
いつからか
愛という ことばを畏れ
いつからか
好きだなんて
気楽に いえなくなっていた
振り向かせる 芸当なんて
身につけずに しまったの
倒れそうな 自分を
ささえるのに 夢中で
体じゅうの 吐息
外にはきだせば
心は からっぽ
あなた 以外は…