『指』
いつだって 約束の場所に
ちゃんと 待っていてくれる
骨太なのに 華奢にみえる
肩の線が 好きだよ
その影に さからうように
強い線の 指が 好きだよ
一緒に いるときの 笑顔が好きだよ
左腕に 感じる ぬくもりが 好きだよ
それなのにー
いつからか その自信が
鼻に ついている
いつからか あなたのことばが
お説教に 聞こえてる
-どうして?
あなたが 夢を 語りだすたび
わたしの 心は ため息をつく
ひとつ ふたつと
ため息を つく