
父が亡くなってから、お盆近くになるとほぼ毎年のように裏庭にやってきてくれるようになっていた、「ハグロトンボ」。
現れる時期から、亡くなった家族や祖先の化身とか、その黒い凛とした姿から、「神様トンボ」とも言われます。
去年はまったく姿を見せず、「しあわせの予兆」とも言われるこのトンボに、とうとう愛想をつかされたかと思っていたんです。
それが、今年は昨日の大雨の後に、ひと月ぐらい早くやってきてくれました。初めてプランターに植えてみたミニきゅうりの、雨に濡れた葉の上にちょこんと止まっていたんです。
なんかすごく嬉しくて、「ねぇねぇ。指に止まってみない?」と話しかけ、手を差し出して誘ったのだけれど、相手は高貴な(?)神様トンボ。そんな誘いにはのってはくれません。
それでもいいよ。今年も君に逢えたから。
ゆっくりしていってね。
お暇があれば、そして良ければ、「神様トンボ」、検索してみてください。ふんわり柔らかな気分になれるかも。