2006-09-20 ざわめき 夏の野の… #その他文学 『ざわめき』 強い風に あおられて 隠れた木陰 じっと膝を抱えたままで 風がおさまるのを待ってた やまない風に 目を閉じて ふうっと長い ため息ひとつ ゆっくりと ゆっくりと ため息 ふたつ 不意に その肩にもたれた日 思い出したら そのぬくもりさえ 思い出されて あなただけ 見ていようと思った あなただけ 感じていようと思った 倒れそうな風に 出会ったとしてもー