『ざわめき』
強い風に あおられて
隠れた木陰
じっと膝を抱えたままで
風がおさまるのを待ってた
やまない風に 目を閉じて
ふうっと長い ため息ひとつ
ゆっくりと ゆっくりと
ため息 ふたつ
不意に その肩にもたれた日
思い出したら
そのぬくもりさえ 思い出されて
あなただけ 見ていようと思った
あなただけ 感じていようと思った
倒れそうな風に 出会ったとしてもー