『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

母、リベンジ(?)を誓う~思わぬ出来事~


 やっと生活が落ち着いてきたので、ようやく大社参りのお話に移れます。「またかい!」と思われる方もあるかと思いますが、ちょっと読んでやるか…ってあなた。ありがとね~それでは、始まり始まり~。

、5月、母の心臓の弁置換手術の術後の検診で医大に行きました。そのついでに、この医大行きの時に恒例になりつつある出雲大社(おおやしろ)へもお参りに行った…とだけお話したんですが、まずその最初のエピソードからです。
 
 昨年の晩秋、中国の観光客の集団に巻き込まれて母とはぐれ、長い参道を3往復した…なんて話をここでいたんですが、覚えていてくださっている方があるでしょうか。実は今回も、とんでもないお参りになってしまったんです。え~、え~。タイトルにあるように、母がらみでです。

 実は、母はもともと乗り物酔いしやすい体質だったんですが、父の闘病なんかにかかわる通院や何やかんやの外出で、あまり乗り物酔いをしなくなってきていたんです。ところが、その弁置換手術のあと、めっきり出歩く(遠出する)ことが少なくなったからか、乗り物酔いが復活しつつあったんですね。

 今回、そのために久しぶりに乗り物酔いの薬を、年齢や病歴のことを話して購入してきたんですが、朝その薬を飲んだのがまずかった…らしいんです。ちょうと鳥居をくぐり、お参りの時はまずはここで身と心を清める…といわれる祓社(はらいのやしろ)でお参りをして、勢溜(せいだまり)と呼ばれる広い敷地に行ったあたりで、母は言いました。「ちょっとお手洗いに行ってくる」。ホテルを出る前にも行ったので、1時間もたっていないのに。

 この近くに池があって、そのほとりにトイレがあるんです。ここのトイレは水から赤さびが出ていて、お掃除はしてあるんだけど、あまりきれいには見えないんですね。だから、普段はあまり行きたがらないんですが そこに行くという…。そうとう切羽詰まってのことです。私は、近くのベンチで待っていました。

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      池側のベンチのあたりから…。上に見えるのが祓社。参道ではなく、こちらに降りることもできます。


 帰ってきた母。浮かぬ顔です。で、「もう一回言ってくる…」。すぐに踵を返すじゃありませんか。 もうお分かりの方もあるでしょう。ホテルを出る前に飲んできた、飲みなれない乗り物酔いの薬が合わなかったのか強すぎたのか、とにかく、お腹にきちゃったんですね。

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   しばらくそこで待たされたおかげで、勢溜の奥に土地を守る神様がいらっしゃるのを始めて知りました。


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              そこの前には、こんな子たちがいましたよ。地固めしてるのかな


 摂社末社がいくつもある出雲大社の境内を、いつもはぐるっと巡るのですが、何度もお手洗いに向けて行く帰るを繰り返した母は、ようやくたどり着いた拝殿と本殿にお参りするのがやっと。ホントなら、じゃ急いで帰りましょう…ということになるんですが、今回私が行きたがっていたところがあることを知っていて、お腹が落ち着いてきた母が、「あんただけ行って来ればいい。待ってられるから。せっかく来てるんだから、行ってきなさいよ」と言ってくれるのに甘えて、そこにも行くことにしました。

 となれば、母に待っていてもらう場所を見つけなければなりません。ところが、おりしも大社の春の大祭を翌日に控えて、境内はその準備で落ち着ける場所がありません。でも、私にはその心当たりがありました。ピッタリ(?)のところがあったんです(続く)。




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      そうそう、これ前はなかったんだけど、笹に囲まれた、こんなところができていました。これ、何?

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 ねぇ、ねぇ。ちょっと待って。ひとこと言わせてよ。この騒ぎがあって、僕たち、うちの人のお友達が自分で織った布で作ってくれた「お運び袋」から、ろくに出してもらえなかったんだよ