『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

降水確率70%の空~’17秋の出雲詣で~

 前の記事の続きです。

 とんでもなく久しぶりに、JRの旧大社駅を訪ねたあと、出雲大社への道を進みます。いつものように正門をくぐって、「祓社(はらいのやしろ)で世間での穢れを祓い、拝殿を目指します。その拝殿につく頃には、一気こんな空に出雲市駅を出た時には、空は暗くなり、雨がパラパラ落ちていたのに。そして、悪くなるばっかりと予報では言っていたのにね(まだ午前だけど)。

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 拝殿にお参りして、その後ろの本殿にお参りし、その右手から本殿の横から背後をぐるりとめぐります。。

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 本殿の右手にあるのは、オオクニヌシさんの、とんでもないやきもちやきの正妻(という言い方でいいいのかしら?)のスセリヒメさんが収まっていらっしゃるお社です。因幡のお姫様、ヤカミヒメさんとのあれこれから、これまであんまり好きじゃなかった女神さまなのに、「神様の御用人(第二巻の「夫婦の事情」)を読んでから、物語だというのに勝手に好きになる…というか、「そうだよね。残された歴史は嘘をつくし、彼女は彼女で大変だったんだろうなぁ」と、愛をもって想いを馳せられるようになっていたので、ちょっと感慨深くお社を見上げました。

 出雲大社のあれこれは、ずいぶん書いてきたので、一気に端折りますが大社でのお参りのあと、「北島国造館(きたじまこくそうかん)経由で、」5月の大社参りのアクシデントで母が行けなかった、命主社(いのちぬしのやしろ)に向かいます。

 とても面白いことがあったのは、北島国造館の門をくぐった時でした。「えらく人が多いなぁ。そうか。七五三のお参りなんだ」と思いながら足を下した途端、「ドン」と太鼓の音。お参りの方のためのお祈りが始まるようでした。神社仏閣にお参りした時、雅楽やお経が始まるのは、いい兆しだというらしいので、小さくガッツポーズです


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                    (北島国造館でのこの2枚は、5月のもの)


 大社で結構歩いたので、母のためにここでちょっと休憩。それから、母のリベンジに向かうつもりでした。…って、北島国造館でお参りしてない…と、慌てて拝殿に向かい手を合わせたとたん、今度はいきなり、笙(しょう)から始まる雅楽が始まりました。何だか、面白いほど話に聞く「いい兆し」が起こります。そういえば、大社の参道に入った時から感じてたのは、とんでもないほどあけっぴろげというか、「風通し、いい感じ♪(わかる方だけメロディをつけてどうぞ)」な空気。ここでこれほどあけっぴろげな感じがしたのは初めてのことでした。スキップしたいくらいの感じでね。


初めての方に、ご参考までに
『母、リベンジ(?)を誓う』シリーズ(?)



 いい感じだったのは、「母リベンジ」シリーズで書いた、命主社でも同じでした。恐ろしいまでに「生きていた」、あの1000年もののムクの木が…、とんでもないほど優しくそこにいたんです。

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 そのすんごい姿はそのままに、冬までに落ちていくだろう葉っぱたちを掲げたその木は、暖かな光の中、こんな花たちに囲まれて、優し気にそこにいたんです。走り回る幼子たちを見守る、優しいおじいさんのように。


 大社に戻り、ほんとにあったかな気持ちで鳥居をくぐりました。タクシーの中でだんだん曇りだした空からは、駅に戻った頃、また雨がパラパラと降りだします。何なんだろう。この変わり方は…。そう思った時に、思いだしました。前日のあのお参りのことを。神様の系列からすると、関係ないと思う方が自然かもしれません。偶然のことなのかも。でも、なんか引っ掛かるんですよね。あの神社、侮れないかもって気がしてきています。