『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

やっと大社詣でへ~’14 夏の出雲詣で ファイナル~

 出雲に来た一番の目的。それは、心臓の弁置換手術を受け、順調に回復してきている母が、私が快癒のお願いをしてきた出雲大社にお礼参りに行きたいと言い、それを無事に果たすことでした。
 
 今年は例年よりすんなりと気温が下がってきているとはいうものの、やはりまだ8月下旬のこと(その時は、ね)。暑さと、大社の遷宮前から増えている参拝客の多さを考えて、朝早く行こうと決めて、出雲に泊まっていました。ところが、起きてみると、あいにくの雨…。
 
 それでも、ホテルの窓から見る道路を歩く人の様子から、雨はそんなに強くはなく、やみ間もあることがわかって、予定より少し遅れて8時前にタクシーで出発です。
 
雨のこと以上に、ひっかかるのは母の体力。お参りまでに長い参道を歩き、精力を使い果たしてしまっては大変と、今回だけは、普段お参りをする時の正門からは入らず、拝殿に近い駐車場に車を止めてもらい、神楽殿前から入りました。
 
 
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 この神楽殿、拝殿の大きさとそう変わりません。そのために、駐車場からなだれ込む団体さんが、拝殿と勘違いしてしっかりお参りをされているのをよく見かけるんですよね。それも、決して悪いことではないのでいいんですが、もし観光バスで来られた時には、これは神楽殿なんだな~って思っていただけたらと思って、一応これを書いておきます。拝殿まで集中力を残しておいてくださいね。
 
 さて、タクシーから降りてみると、風がひんやりしています。雨はパラパラって程度なので、足元が濡れて大変ってこともない。これは、母のお参りにちょうどいいかもしれないと思いました。そして何より、人があんまりいない! 
 
 
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こんなこと初めてです。以前お話ししましたが、出雲から日帰りできるわが家なので、これまで朝こんなに早めに来ることなんてなかったんです。たとえば、お正月なんかに、どんなに人が多くても、そんなにお参りを待たされることもないですからね。だから、こんなに静かで穏やかな、そして、雨に洗われたせいか、しっとりと落ち着いた大社は、初めてのような気がしました(お正月、吹雪の中を初詣…というのは、ありましたけど…)。
 
 
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          この前お話した千木の先っぽ。大社のは、地面に垂直に切ってあるのがわかりますね。
 
前の記事でお話した、本殿の両側にある神様のホテル「十九社」は、本殿に向かって左側が工事中。そして、本殿の裏手にあるスサノオさんのお社-素鵞社(そがのやしろ)もまだ工事中だったため、いつもの様に歩くことはできませんでしたが(平成28年にすべてのお社の工事が終わるそうです)、拝殿、本殿、神楽殿…と、一か所一か所じっくりとお参りできました。その分、しっかりお礼も言えた気がします。
 
 拝殿に向かって左手の方に池があるんですが、池の蓮の花を眺めたり、そこに住む鯉が、同じくそこに住んでいる亀と並ぶようにしてゆっくり泳いでいく姿をのんびり楽しんだりする時間も持てたし、ほんとに穏やかないい時間でした。
 
 
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とにかく、空気が清浄だって気がしたんです。歩くだけで、とってもいい気持ちでした。もし個人で、そして、時間があって、大社にお参りしようと思われる方…。雨は自由になりませんが、朝早め、おすすめですよ。
 
さて、しっかりお参りして、雨も上がって青空が見え出し、団体さんも増えだしたので、正門に向けて歩き出すことにしました。松並木を歩き、正門に向けてわずかに坂道をあがる形になる道を進みます。
 
母の順調な回復。そして、それ以前に、命が助かったこと…。さらに、こうして穏やかにお礼参りできたこと。そうそう。日御碕神社にお参りできたこと。そんなあれこれに心から感謝しながらここを歩いたことは、これまでなかった気がします。
 
 
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 団体さんだけでなく、たくさんの個人の観光客の方が来られるのと入れ替わるように、正門をくぐると、あれこれのお店の並んだ神門通り。こちらにも参拝客の方がここをタクシーで通った時より増えています。
 
昨夜、出雲そばは食べたので、ここで長い距離を歩くことなく行けた、若い子向けのお店でえらく早めのお昼(?)。縁結びうどんなるものを食べて、ちょっとがっかりして(おいおい…)大社詣では終わりです。それでも、十分にいい旅でした。
 
そうそう。忘れるところだった。これこれ。バッグパッカーの白人男性が、嬉しそうに撮っていたので、私もそばから一枚…。大社らしいでしょ?
 
 
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