『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

アナと「雪」の事情

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私は、ひねくれた、変なやつなのかもしれません。何?  わかってた?  自分でここまでわからなかったのかって? (うっ…

実は、見てきたんです。あの人気の…「アナと雪の女王」。ワクワクで早めに席を予約して…。

映像はほんっとにきれいでした。私が見たのは2D吹き替えのだったんだけど、それでも十分。これが3Dだったら、映像については大興奮だっただろうと思います(だから、これから見る方には選べるなら3Dをおすすめします)。音響も良かったですよ。シアターで聞くあの曲もね…

ただ…、見終わって思ったのは、「これの対象年齢は何歳くらいなんだろう?」ってこと。

ストーリーに浸れなかったんです。まっ、アニメですけどね…。あの曲もあんなシーンで…というか、「ああ歌いたかったのは、こんなとこでなの?」という感じ。「だったら、ありのままのどうたらこうたらいうより、ただのわがままじゃない。そこにいたる前に、そうならない方法を探さなかったのは何故? それをしてだったら、だよね~なんだけど。ここでこの歌か~」とがっかり。

あらすじを話せないだけに、分かりにくい言い方になってますけど、わかる人向けに言うと、通常版「四月の雪」で、「こんなとこでそのシーン?」的な感じがあったでしょ? あの映画の、「確かにあんなことが起こったら、絶えられずに救いを求めるかもね」みたいな想いをすっかり取り除いた感じというか…(わからない人には余計にわかりにくいか…)。もう隠れミッキー探すどころじゃありません。
 
出てくるキャラクターはチャーミングで好きだったし、一部、「真実の愛というのは、そっちのが言いたかったのね」という意外さ(?)はあったものの、そのあとの成り行きも、よく言うととてもわかりやすい。その良さは、もちろん感じました。ただ、感動や愛や希望を、あるいは、ワクワクを胸いっぱいにシアターを出る…という感じじゃなかったんですね、私は…。どこかで、「愛と恐れ」を上手に描いていると書いてらした方があったのを読んだけれど、女王のあの歌が歌われるときのあれは、「恐れ」ではない。「逃げ」だと思う。
 
期待しすぎたかなぁ…なんて美しい映像を見ながらちょっと思いました。「そう。子供達がわぁ~って喜んでくれるには、わかりやすい筋立てでないとダメよね。いいんだ、いいんだ、これで…。ディズニーだよ、ディズニー。夢の世界だわ。そうだ、そうだ」と、大人ばっかりの客席で納得しようとする私…。
 
ところが、そのあとに続いたのは、子供たちをいちばんに楽しませようとする映画だとしたら、正直に言って、長すぎてつまらないエンドロール。エンドロールは絶対見るし見た方がいいと思う私でも、これには閉口しました。これを子供たちに我慢して見ろってのは、拷問に近い気がする…。あんまりその時間が長いから、「このあとに、何かお楽しみシーンか、例の歌のシーンが少しだけくっついてたりするに違いない」と思ったけれど、あっさり照明が…(そ、そうですか…)。他の映画よりも、エンドロールの最初のあたりで出ていく人がずいぶん多いと感じたのは、これでだったんですかね。初見じゃない方が多かったのかも…。
 
評判の映画なのに、どうも、ボヤキが出てしまいます。映画の感想って、その時のテンションや心のありようが、相当影響するように思いませんか? やっぱり、このところの疲れがまだあったかなぁ。あれこれ余計なことを思わなければワクワク楽しめる…。そういう映画のように思えます。この映画をよりよく見るためには、考えてはいけません。出てくるシーンをただただ楽しみましょう。受け入れましょう…とか、こんなこと言ってる私でも、テンションがやたら高く、気分がとてもハイな時だったら、ブルーレイとか買ちゃったりするのかもしれないですけどね…