『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

秋のコーヒータイム

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このところ、すっかり涼しくなって、温かいコーヒーを飲む機会が増えたので、
出先で飛び込んだお店で、レギュラーコーヒーを買って帰ろうと思いつきました。コーヒー専門店ではあるのですが、支店という感じの小さな店舗で、そう品揃えがいいわけではないということもあったかもしれません。欲しかったモカブレンドがちょうど切れたところだというんです。

「もし良かったら、ほかのをテイスティングしてみられませんか?」と、応対してくれたお店の方。「そんな、あなた。私の好きな言葉を並べてくれて…」といいそうになった私、それを抑えて、「お願いします」と返します(抑えてないって…ーー;)。

「モカブレンドがお好きだったら…、ブルーマウンテンからはじめてみましょうか」と、ドリップしたコーヒーを、30代かな~って女性の店員さんがデミタスカップにちょこっと入れてくれます。ぐびっ。

ちょっと首を傾げて「どうでしょう」と聞いた店員さん。私の様子を見て、「お好みより、ちょっと酸味が強いですよね?」と聞いてきました。思わずコクン。いや。不意打ちでした。そんなことを言われたのは初めてでしたから、というか、二つの味の比較の話をしたことなどなかった私は、思いっきり正直に反応してしまったんです。言葉も出せずに…。

実は、元々私は、ブルーマウンテンは自分の好みよりちょっと酸味が強いと感じていたんですね。で、目の前で入れてもらったのも、やっぱりおなじ印象でした。というか、この店のは元々持っていたイメージより、もっと酸味が強かったかも…。体調もあったかもしれないですね…。

モカブレンドの特徴、ブルーマウンテンのブレンドの特徴、それを良く分かっているからこその言葉だったんでしょう。というか、テイスティングしてみないかと聞くこと自体が、バイトじゃないな~という感じですよね。

そのあとも3つほど、今度はその特徴を説明してもらいながらの、テイスティングとなりました。それ以上はもうしわけなくて、「もう、いいです。ありがとう」ということにしたのですが、やっぱりお店ごとにけっこう違うもんなんですね。改めてそれを感じさせてもらいました。

申し訳ないけれど、コレ好きだ~と思わないと買って帰っても飲まないだろうと思うので、結局買いませんでした。「ありがとう。いい勉強をさせてもらいました」とお礼を言う私に、「いいえ。楽しんでいただけてよかったです。今度来ていただくときには、モカブレンド、あると思いますのでぜひ…」とにっこり笑う店員さん。このあたりに来たらまた寄ってみよう。そう思いながら、ドアを閉め、通りを歩き出したのでした。