『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

初めての神在祭(画像変更)

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一言メッセージにも書いてますし、御存知かと思いますが、旧暦で「神無月」といわれる今月を、出雲だけは「神在月」と呼びます。それは、全国の八百万の神様が出雲に集まられるから…だそうです。

八百万の神々は、旧暦の10月10日から一週間ほど出雲大社に泊り込み、「上の宮」というところでこれから1年の、縁結びについて話し合われるんだそうです(これを「神議り:かむはかり」と言うそうな)。厳密にいうと、大国主神系と仲の悪い一派はいらっしゃらないだの、いや来られるだの…色々説があるようですが、その辺は学者さんたちにお任せします。

さて、以前にもお話していますが、出雲を舞台として繰り広げられるこの縁結び、男女間だけではなく、広い意味での人間関係や、天と地や、農作物や大地、お商売などのあれこれなども含む「総合縁結び」というようなものですから、議題はたくさんありそうですよね。今年辺り、例年よりさらにたくさん話し合っていただいて、日本全国で良き明日になるようにしていただきたいと思ったりします。でも、一週間で間に合うのかしらね。大体、(結婚してないという意味で)みょ~れ~の男女だけでもドンだけいることか…。

まっ、それはそれとして…。

旧暦の10月10日の夕刻(今年は11月5日)。出雲大社の真西に位置する「稲佐の浜」から、神々は龍蛇神に乗ってやってこられるんだそうです。この時期ですから、とっぷり暮れた7時ごろです。神々をお迎えするために御神火を焚いて行われた神事の様子をテレビのニュースで見たのですが、その場で見られたら、なかなかに感動的かもしれないと思える風景でしたよ。

それにしても、太平洋側からこられる神様もあるだろうに、何故にみんなが日本海側からいらっしゃるんだろう(相手は神々ですから、なんてことはないのでしょうか)。それに、もうひとつ疑問が湧きませんか? 「じゃ、留守宅はどうなるの?」ってことです。一斉に神様がいらっしゃらなくなるとしたら、この一週間ほどは、ほかの所におまいりしたら空の神社におまいりすることになるのでしょうか。それに、だれだれの神様が悪いものに乗って封をしているために災厄から逃れられている…なんていう言い伝えのあるところだと、もっと困ります。その悪いものが再び顔を出すこともあるかもしれないでしょ。それでいいんでしょうか。

実はね、お留守番係の神様がいらっしゃるんだそうですよ。恵比寿さんなどその典型らしいです。毎回留守番じゃかわいそうだから、一回くらい代わってあげたらいいのにね。まっ、その分お留守番さん達には、鬼のいぬまの何とかとか、何か別の楽しいことでもあるんでしょうか。仏様には、とんでもない苦しい修行というのがつき物のように思えますけど、神様にはなぜか、「何か楽しいことでも?」と思ってしまうのが不思議です。

今週末の17日が神々がお帰りになる日です。たまたまその神迎祭の様子を見たことでもあるし、いいタイミングに時間がとれそうなので、今週八百万の神々にちょっとお会いしてこようと思っています。毎年出雲大社におまいりに出かけてはいますが、この時期は初めてのこと。
いつもは、気持ちよく背中を押してくださるように感じられる大社の空気が、どんな風に感じられるのか、それがちょっと楽しみでもあります。









(画像は、普段の時期の神様の宿舎である十九社)