日沈宮にて~’14 夏の出雲詣で その4~

 (前記事から続く)
 
 神の宮からの石段をやっとこさ降り、本来なら、最初にお参りさせていただくのだろうはずの、日沈宮に。
 
 わが家にある神棚は、真ん中にアマテラスさん、右に産土神である地元の神社、左に大事に思っている神社のお札を入れる…という形になっている3社タイプのなので、毎日お願いしていた母の回復のお礼をまず言わせていただきました。そして、どうぞこの国をお守りくださいますように、って…。
 
 伊勢神宮のご正宮では、個人の願いよりそちらだ…といういうでしょ? 日の沈むパワーのあふれたこの日御碕で「日の本の夜を守る」と言われた…となると、やはりそれにのっとった方がいいだろうという気持ちもありましたが、今回は、どっかスサノオさんの方に気持ちが傾いている私なので端から見たら、案外さらりとしたお願い風景だったと思います

お参りを終えた後、(前に少し書きましたけど)面白いことに気が付いたんです。最初来た時にいらしていた5人の方は、神の宮まで行く方と行かない方とありました。で、降りて来たら増えていた家族連れなどの方でも、神の宮どころか、家族がお参りされているのに、ぼんやりそこいらにいらっしゃる方もあるんですね…。
 
 私だと、興味がなくても、せめて目の前の日沈宮くらいにはお参りするなぁと思うんですけどね…。それも、前にお話しした運転手さんの話によるとだけど、その方は、ご家族(あるいは、友だちや彼女彼氏など)を連れてくる役目の、「呼ばれていない人」なのかなぁなんて思ったりもして…。神社でよくある光景と言えばそうなんですが、そう思ってみると、面白い光景ですよね…。

そんなことも思いながら、周りを歩き、お社を眺めてみると、神の宮にもあったんですが、ここにもかわいい飾りがありました。やっぱり、神の宮とでひとセットなんだなぁと改めて思います。ここは、ほんとに華やかだけど、とてもやさしい感じがする神社です。
 
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 そうそう。ちょっと「あれっ?」と思うことがあったんです。ほら、神社の拝殿って、屋根の上の方で板が☓になってるでしょ? 千木(ちぎ)というんですが、その先が、地面に平行になっているのは女の神様が収まってらっしゃる場合で、地面に垂直になるように先が切ってあるのは男の神様が収まっておられる…と、この辺りでは言われるんですね(別の地方では、そうと決まっていないところもあるようです)。ところが、光が写りこんだ、その上見にくい写真で申し訳ないんですが、後ろの拝殿の千木が男の神様仕様になっているのがわかりますか?
 
 
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女のアマテラスさんなのに? と思ったんですよね。もしかしたら、息子さんたちとご一緒におさまられているということでしたから、それでなのかな。ちょっと不思議でしょ?

そうそう。もっと「へぇ~」と思う物も見つけました。上から見て、あれって出雲大社の「十九社」みたい…と思っていたものが横手の方にあったんです。そこに近寄ってみると…。
 
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 旧暦の10月に出雲で行われる「縁結びサミット」に、龍神に乗って大社近くの稲佐の浜からこられた八百万の神様は、その期間中、出雲大社の拝殿の両サイドにある「十九社」という長いホテルのようなものにお泊まりになるんす。ですが、何せ八百万の神さまですから、出雲大社だけでは、お部屋の数が足りないんだそうです。 
 
 で、ゆかりの神社に手分けしてお泊まりいただくことになるらしいんですが、これも、そのための「ホテル」だったんです。それどころか、ここのは、シングルだったり、ツインだったりするようだし、お泊まりになる神様の名札までついているじゃないですか。これじゃまるで、ホテルの部屋を永久契約しているみたいですよね。ずっとここって決めてあるってことは、ここは部屋が相当いいか、セキュリティが確かか…なのかしらね(笑)。

なんてったって、一緒におさまることのないアマテラスさんの、日の沈むエネルギーいっぱいのお膝元にお泊まりさせていただけるわけですから、これ以上安心で快適で、ありがたいホテルはないかもしれません。
 
 さて、いろんなあれこれを見て歩き、だいぶ時を過ごしたので、「あるもの」をいただいて、もう一度拝殿でご挨拶して帰ることにしました。ええ、「あるもの」をいただいてね。