『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

予習・美保神社

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さて、この頃時々触れていた美保神社のお話です。その参拝記の前に、ちょっと美保神社の予習をしておきましょう。

美保神社は、島根半島の右突端(鳥取県より)にあり、テリアの小犬を横から見た形をしている鳥取県の、そのテリアのしっぽの先あたりにあたる境港から近い位置にあります(ややこしい?)。まっ、とにかく、出雲大社からも松江辺りからも遠いということですね(その時の交通事情にもよるでしょうが、出雲大社からだと車で二時間近くかかるとあるガイドブックには書いてありました)。

主祭神は、オオクニヌシさんの息子さんのコトシロヌシさん(俗にいう、エビスさんです)と、コトシロヌシさんのお母さんではない、オオクニヌシさんの奥さん(そこはそれ、彼はもて男でしたから)の、ミホツヒメさん(この名前が、この神社の名前の由来という話もあります)。お二人は、大社と同じ造りの社殿を二つ横に並べた形の、「美保造り」と呼ばれる社殿に収まっておられます。義理母と義理息子さんが仲良く並んでいらっしゃるということですね。

この美保神社は、全国に3000あまりある事代主(コトシロヌシ)系の恵比寿神社の総本社。コトシロヌシさんを主祭神に仰いでいるわけですから、商売繁盛はもちろんとして、魚を抱えたエビスさんの像でわかるように、海上交通や大漁、五穀豊穣などにご利益があるといわれているそうです。一方のミホツヒメさんの方は、農業と縁結びの神様としてあがめられているそうです。

…と言うと、思い出しますよね。出雲大社も縁結びの神様だよね、って。二つのご利益の違いは、男女の縁結びだけではなく、いろんな意味合いを持つ総合縁結びの神様である出雲大社に対して、ここは婚礼やよき異性との出逢いの意味での縁結びらしい…ということです。

実はこの神社、それ以外にも仕事運をあげてくれることでも有名らしいんです。「人に連れられて半分仕方なしにお参りしたのに、それからやりたい仕事が立て続けに入ってくるようになり、それ以来毎年のお参りを欠かさない」という方の話を、後になって聞きました。「自分だけではなく、ここにお参りしてから人の役に立ちたいと思うようになって、商売替えした方もある」とも言ってらっしゃいました。これは、「やりがいがある」ということが中心ですから、お参りしたのが良かったのなら、商売繁盛とはまた違うご利益ですよね。

ここに行ってみたいと思ったのは、出雲大社と伊勢神宮の遷宮の関係で出された本で、出雲大社だけに参るのを片参りといい、出雲大社とこの美保神社の両方にお参りするのを両参りという…という一節を読んだからでした。片参りでは、ご利益は半減するとかいう話もあるとも書いてありましたが、そんな話、わが家が不信心だからか、一度も聞いたことがなかったんですよね。

とにかく二社は遠い(特にこちらは交通の便が悪い)。それゆえに、その大ボスのオオクニヌシさんのところにだけ行って、段々と両参りをしなくなったのではないかしら…と、勝手に想像したんですが、出雲大社とここをというくらいの神社なら、どんなとこなのか一度は行ってみたいじゃないですか。

そんな想いから、この美保神社参りにお参りすることになったんです。






(画像は、大漁祈願の方達にも人気だという、美保神社のお守り。かわいいでしょ^^)