『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

上の宮・下の宮

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                    上の宮(龍が上ってく~ような雲が…




出雲大社からそう遠くない(徒歩10分ほどと書かれているものがある)「上の宮(かみのみや)」。ご存知の方もあるかもしれないけど、ここは何と!神在月に神々が集まって神謀り(「かみはかり」とも「かむはかり」ともされている)…つまり、それから一年分の縁結びの会議をされるところです

 「えっ?! 出雲大社でやるんじゃないの?」と思った、そこのあなた。そう。たぶんあなたの思っている出雲大社で…ではないです。出雲大社の拝殿を挟んである、左右の「十九社」は、あくまでも神様のホテルであって、会議の場ではないんですね。会議があるのは、拝殿でも本殿でもない。その上の宮。知ってはいたんだけど、実はこれまで一度も足を運んだことがなかったんです。今回時間の余裕があったことで、日御碕神社へ行ったあと、神々が上陸される稲佐の浜へ行き、この上の宮にも寄ってみたんですね。




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             神在祭の時だけ扉が開く十九社(拝殿向かって右手の)



 上の宮は、八百万の神々に入っていただくにしては小さめだなぁと思われるだろうお社です(一番上の画像)。でも、こういう…実は山陰にいるとわりと見ることのある感じのお社なんですが、草一つ生えてはいないし、建物自体もちゃんと管理されているのがわかります。…というか、出雲大社の境外にある摂社なので、出雲大社で…といっても間違いじゃないんですけどね。神々は、十九社からここにやって来て神謀りをし、また十九社に帰って休み…ということを繰り返される…ということだそう。

 この上の宮は、創建年がわからない古いお社で、建物も現在のものは(修理がされているものの)1744年(延享元年)のもの。ということは、25年くらい前のものということになりますかね。

 ところで、その名前から、「もしかして、下の宮(しものみや)もあるんじゃないの?」と思った方もあると思うんだけど、その通り、下の宮もあります。今回は行かなかった下の宮は、上の宮より小さい建物のようですが、やはり上の宮と同じとき―1744年に再建されたもののようです。神在月にお参りするときは、この両方にお参りするといいそうなんですが、今は神在月でも神在祭でもないからね~

 ちなみに、上の宮の祭神はスサノウさんと八百万の神となっています。そして、会議のない下の宮は、アマテラスさんが祭神。なるほどね~です。




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                       お借りした下の宮の画像



何でも、神在祭の時はそれらしきもののない上の宮で、その時期だけのお守りや縁起物がいただけるんだそうです。大社境内でも、神在祭の時にその時期だけのお札やお守りを頂けるので、もしかしたら、それと同じものなのかもしれないけど、まさにその神謀り会場でいただくと、なおいっそうありがたいかもしれませんね。

今回お邪魔した上の宮が、その時期にはどうなっているのか。ちょっと興味がわきました。今度行ってみようかな。