『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

まったりしてない吉野の旅~その1~


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 とても驚き、少なからずショックを受けた「ノートルダム寺院」の大聖堂火事のニュース。取りあえずそれはおいといて、今日はこのお話。
 
 先週、吉野に行ってきました。奈良の吉野山に、です。昨年の春、一緒に行くはずだった旦那様の体調が思わしくなくて、「予約したバスツアーを解約するのももったいないから、一緒に吉野に行ってくれない?」と友達に誘われたものの、予定日の前日にそのご主人が重度の帯状疱疹だとわかって旅行を中止した…ということがあったんですね。その旅をとても楽しみにしていた友達が、「リベンジしに行こう」と予定日のわずか前に誘ってくれたんです(「昨年は申し訳なかった。ゆっくりしてきてね」という旦那様の伝言付きで)。

 これも、ずっと前にお話したことがあったかもしれませんが、私の父は、「いつか吉野山を訪ね、千本桜を見たい」とずっと言っていました。ところが、どういうわけか縁がなく、一度も行けないまま、あの世という別の場所に旅立ってしまっていたんです。私自身も、以前吉野に南朝を開いた後醍醐天皇のことを調べた時から吉野を訪ねたいと思っていたし、吉野が登場する、内田康夫さんの『天河伝説殺人事件』が好きだったこともありましたから、行ってみた井と思っていた場所でした。ただし、旅行は日帰り。それも、片道2回のトイレ休憩を含む、何と12時間の乗車時間の旅だったんです。

 乗車時間の長さに気がついたのは、前々日のこと。人任せなので気楽に構え、「JRと近鉄を乗り継いでいくと、とてもそんな時間に帰れる日帰りはできない。さすがに、待ち時間のないバスツアーねぇ」と思っていたんですが、友達から「当地滞在3時間」という日程を聞いて、「そんなものでしょね」と一度は思ったものの、聞いていた出発時間と到着時間のことを思いだして、「あれっ?」。そして、ようやくその乗車時間の長さに気が付いたといううっかりぶり。それでも、友達としゃべりながら行けば大したことはないか…と思ったんですけどね。

 実際、「これから2時間ほどはトイレ休憩がありませんので、ここでトイレに行っておいてくださいね」と添乗員さんからの指示があり、休憩が終わって発車。その10分ほど後に、「添乗員さん! トイレに行かせてください!!」という80代くらいの男性の声がかかる…なんてことがありつつも(平日だったので、年配の方も結構いらっしゃったんです)、その移動時間はそうつらいものではありませんでした。問題は、「3時間」の方。短い! 短すぎた!!

 やっぱり、日帰りではきびしいんですね~。パパッと桜を見るだけなら、まっ、そんなものでいいかもしれないけど、人の多いこの時期、せっかく吉野まで来たからと寄りたいところに行ったりすると、かなりきびしい時間設定だというのが、行ってみてわかりました。やっぱり、行ってみないとわからないことってありますね。それを踏まえて、改めてゆっくり違う時期に行ってみたいと思うところではありました。(続く)





※画像は、約束の時刻まであと30分弱のタイミングで、かなり向こうに見える黒い家の後ろの方にある駐車場に向けて、ダッシュに見えないダッシュをしながら、立ちどまり撮った写真。