『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

メデリテな彼女たち(体験的SMAP論) その2

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      ご近所の、主がいなくなって草ぼうぼうのお宅の庭のコスモス



さて、まずその「メデテラ」ってやつのポイントを挙げておきましょう。というか、これは私がその記事をほんとかどうかを見極めるポイントにしてることなんだけど…。
 
・その内容が、一方の側に偏って書かれていないか。
・記事を書いた人物の名前が、はっきり記してあるか。
・その情報を明かしたとされている人物の名前が記してあるか。
・その問題について、立場の違う人の複数の意見や情報を確認すること。
 
……こんなところかな。
 
今回の報道の多くの記事は、まず上に書いたうちの3つのポイントが引っ掛かります。報道は、ほとんどが(最初のころはすべて)事務所側からの話で、メンバー間に問題があってのことだと言っている。それも、初めのころは記名のない人の記事…。この時点でその記事はアウトです。まして、メンバーが語ったとされる言葉を、名前を明かせない関係者から聞いた…なんてのは、胡散臭いにもほどがあります。
 
途中からは記事を書いた人の名前が記された記事も出るようになりましたが、彼女たち曰く、「あそことあそこは、(事務所の)御用雑誌&御用新聞…」とか、「あの人は、いつもあの手の記事を書くよね」。つまりは、ずっと偏った記事を書いてきた人だということなのでしょう。だとしたら、これもアウトよね(これは、私には検証できませんけど)。
 
そして、そんな報道が続いた後、12月31日で解散との報道の時になってやっと、よく知られた3人さん以外の、今回の話し合いに立ち会ったとされる「事務所関係の人」の名前が記事に登場します。ネットでの情報に詳しい人は、話の出所にこだわりますから、名前を挙げることで、確かな話だと信じさせたかったんでしょうか。

ところが、それが結果的に、それまで噂話でしかなかったことを裏付けるきっかけとなります。彼らとは別の人の話でかつて、「(かかわった人にとって)心を病むくらいのひどい仕打ち」をしたと知られているその人が、今回のことに間違いなく絡んでいたということを、彼女たちに知らせてしまったんですから。
 
さて、ここで気がついてください。今回のことを扱う記事にはどれも、主役であるはずの「彼らの生の言葉」はありません。「得体のしれない関係者」の言葉だけ。迷惑をかけているわけでもない不特定多数の人に対して、なぜ彼らが謝らなければならなかったかわからなかったテレビでの謝罪会見―「公開処刑」といわれた場でさえも、彼ら自身の想いは話されなかったですよね。
 
 彼らの言葉として書かれた記事や、ラジオでの声や言葉はあるという方があるかもしれませんね。でもそれも、テレビでの動画や画像でさえも、そのままには信用できないんです。「間に入る力を持つ人」なら、たやすく構成しなおす(或いはしなおさせる)ことができるからです。自分たちに都合の悪いところは削除すればいいし、そこにはなかったはずの、「だが」「しかし」の枕詞や、小さな疑問の言葉一言で、逆の意味を持たせることもできる。動画なら、関係ない所をつぎはぎして、思うように誘導することもできますからね。つまり、編集できないその場の言葉でなければ、本当に信じるには足りません。
 
 それぞれが毎週のラジオ番組を持ち、これまでは、自分たちの想いをきちんと告げてきた(と彼女たちが確信している)彼らが、それについて一切語らないのはなぜでしょう。いや、語れないのはなぜでしょう。彼女たちは、それを思います。
 
実はこの解散騒動を、アメリカのニューヨークタイムズは、「卑劣な」という言葉を添えて、「日本のスーパースターが、奴隷契約によって自由を制限されている」と書き、フランスのルモンドも、「(彼らは)一族経営会社の争いに巻き込まれた」と書いているんですね(ほかにも多々あります)。これらの記事に対して、相手が相手なら、何日も何日も、いや、ひと月ふた月たっても平気で騒ぎ立てる日本のマスコミが、そのことには一切触れず、見え透いた嘘を書き続け、テレビのワイドショーなどでも、そのままの内容をたれ流していました。ちょこっと見ただけの私でも感じたんだから、それに違和感を感じた人は多かったんじゃないでしょうか。
 
そのうちに、そういうあれこれが逆に「自分たちへの非難」につながっていくことがわかると、その「間に入る力のある人」は、今度はネットでのファンのつぶやきまでも追跡するようになります。たとえば、解散が彼らの意思ではないのではないかということを伝えようとする情報が出てくると、それを速攻で否定する、個人攻撃そのもののような情報を流す。そのばかばかしさに、つくづくその会社が嫌になったという方もいたようです。
 
そりゃそうです。たとえば、彼らがトップの方と解散の話し合いをしたと書かれているまさにそのときに、社長がそこから離れたコンサート会場で目撃されていたり(立場の違う人の、複数のツイートでばれる)、メンバーの4人が顔をそろえて解散を申し出たとされているときには、その中で大きな役割を担ったように書かれているメンバーは、ロケで拘束されていた(つまり、彼がその時間には別のところにいたと証言できる、それこそ関係者ではない人がいくらでもいる)ということで、流されていた報道がことごとく嘘だと証明できる結果になっていたんですから。
 
それどころか、そのメンバーが、今は対立関係にあって、その名前を聞くだけで過呼吸が起こるほど心を病んだとされている、そのメンバーからもらった古い財布を、「今使っているかどうかで彼の気持ちがわかる」というつぶやきが流れるや否や、間を置かず、「対立以来もう使っていない」とのネットニュースが流れたんですよね。これには、私もあきれました。こんなことをニュースにしますかね、普通…。
 
ところがこれも、解散発表の少し前にテレビ番組のロケの時に、その財布を使って買い物をしていたのを見ていたファンの方のつぶやきで、すぐに嘘だとばれてしまいます。さらには、騒動以来、ファンクラブの会報は何か月か遅れて届いたのに、ファンクラブ解散のお知らせのハガキは、100万人の会員のほとんどに、報道から2~3日の間に届くという出来事が…。
 
これについて、印刷会社関係の方からは、100万人に対してそれを可能にするためには、届いたのがお盆明けという時期からしても、それより2~3か月前に発注されていないとできない。彼らが解散を申し出たとされてる時からでは100%不可能」という報告が入ります。さらに、ひと月くらい前に、「結婚したので、住所と姓を訂正したい」と連絡し、それを訂正したと連絡のあった人の実家に、それも旧姓のままでハガキが届いているという報告もありました。
 
これらからわかるのは、解散発表前に彼らの申し出で解散が決まったのではなく、「2~3か月前には、グループの解散どころかファンクラブの解散も決まっていた」ということ。そして、ぎりぎりまで説得に当たったと書かれている割には、「遅くてもひと月以上前までには、100万枚のハガキが印刷され、準備されていた」ということです。ここまでくると、信じられるわけがありません。嫌にもなりますよね。
 
人権侵害もあります。先ほども財布のとこでも書いたあるメンバーについて、病院に入れなきゃならないほどのひどい精神状態で、何をするかわからないので目が離せないという情報を流しておきながら、料理コーナーで彼に包丁を持たせ、問題あるとされている相手の隣やそばに立たせるなんて危険なことをさせている。そこで何かあればとんでもないことになるのに、それを普通にやらせているのだけ見ても、ひどい嘘だってことがわかります。
 
私は、ファンの方たちほど彼らのことを知りません。ただ、それでもわかることはあります。彼らはプロです。アイドルのプロ。いちばん下は小学生、その上は中高生の少年の頃から今まで、人を楽しませ続けているプロ。
 
これほど長く第一線でやってきたグループは他にない。その間には、皆さんご存知の二人の事件もあったし、途方にくれることやもめることもたくさんあったでしょう。それをやり過ごしてきたグループなんです。並大抵のつながりではないだろうっていうのは、私にでもわかる。相手の何が気にいらないとか、仲がいいとか悪いとかいう次元の関係ではない。そして彼らは、とんでもない数のファンを、そしてファンまではいかないけど、彼らを見て、彼らの歌を聞いてきた私のような人間を楽しませてくれている。そんな彼らを、それも身内が、こんな形で傷つけるなんて!
 
こんなめちゃくちゃな情報を流されながらも、彼らが時にはひょうひょうと、時には笑顔で、時には目いっぱいのパワフルさで普通に仕事をしてるのを見ると、余計にそう思うんです。彼らが、傷つきながらも、どれくらい歯を食いしばってやってるのか、あんた達にはわかんないのか。それとも、そうしたくてやってる、究極のサディストだってわけ(…って、いつもながら青臭くてすいません…)。
 
長々と話してしまったところで、今日はおしまい。頭をちょっと冷やさなきゃね。アイスクリームでも食べようかな(…って、ごはんしっかり食べたうえに、頭じゃなくておなか冷そうとしてるし…)。