『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

熊野大社(画像追加あり)

 
 
 
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島根県に、「熊野大社」という神社があります。「熊野大社」というと、熊野古道の近くにある方を想像されると思いますが、松江市にもあるんですね。出雲大社の遷宮や古事記のブームなどの流れで、最近ここを訪れる方も多いようなので、ご存知の方もあるでしょうか。
 
 出雲国一の宮だそうですから、元々格の高い神社と言えますが、「火」の発祥の地とも言われているそうで、出雲大社での神事(新嘗祭〔にいなめさい〕や神官さんの交代など)の時に使う火は、この神社に安置されている「ひきり臼」と「ひきり杵」を使っておこされた火を、大社の神官さんがいただいて帰って神事を行う、というしきたりになっているんだそうです(この火を貸す神事を「讃火祭」といいます)。
 
ひきり臼、ひきり杵というのは、簡単に言うとこんなやつらしいです。↓
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  この神事ね、ちょっと変わってるみたいですよ。大社の神官さんは、何段かに積んだ大きなお餅をついてこの熊野大社に持って来るらしいんですが(お礼か?)、こちらの神職さんは、そのお餅に向かって、「形が悪い」だの「色が悪い」だの「まずそう」だのと、とにかくけなすんですって。で、出雲の宮司さんは、それをうつむいて聞く…。
 
 意地悪でそうするんじゃなく、そういう「しきたり」なんだそうです。ということは、もしかしたら、「あんたンところより、うちの方が格は上なんだからね。わかってるよね?」ということなのかもしれません。
 
 というのは、ここの主祭神は、「伊邪那岐日真名子(いざなぎのひまなこ)加夫呂岐木熊野大神(かぶろぎくまのおおかみ)櫛御気野命(くしみけぬのみこと)」。言葉の意味としては、「イザナギノミコトとイザナギノミコトにかわいがられている子供さん」で、「この熊野神社にいる神聖な神様である櫛御気野命さん」ということになります。これ、実はスサノオさんのことなんですね(私は、スサノオノミコトをこう呼びます)。
 
 つまり、出雲大社の主祭神であるオオクニヌシさん(もちろん、オオクニヌシノミコトのこと)は、このスサノオさんの子孫であり娘婿でもあるわけで、更に、オオクニヌシさんが「娘さんをください」状態の時に、あれこれと難題をくり出した人でもありますから、当然のようにも思えますね。
 
 以前、出雲大社へ行くなら、オオクニヌシさんの息子さんであるコトシロヌシ(これは…もういいか)さんが祀られている美保神社とセットでお参りすると両参りになるというのを本で読んだという話を書きましたが、今度は、こことセットにしたらいいというのを最近聞いたんです。ということは、お父さん・娘婿さん(さらに子孫でもある)・お孫さん…。この三社をお参りしたら最強ということになるんでしょうかね。それぞれ離れているので、難しいでしょうが…。
 
 ネットでちょっと調べてみたら、ここはすごいパワースポットで、とんでもない力を持つ場所もある所だから、半端な気持ちでは行かない方がいいと書かれているものがありました。何でも、摂社(境内に置かれている他の社)でさえ、都内にある神社の主祭神レベルの力を持っているそうで…。だから、行くなら真摯に、陽の気持ちで行きなさいと、その方は書いてらっしゃいました…。
 
 真摯で、陽の気持ち…ね。
 
 ここを教えてくれた友人は、な~んのことなく毎年お参りしているらしいんですけどね。大社に行き、ここにもお参り。で、近くにある施設でお昼ご飯をいただいて帰るというのが、彼女の家の年頭のお参りなんだそうです。
 
 まぁ、年頭というのは、「今年もよろしくお願いいたします」ってことで行くわけですから、悪い気持ちで行くわけはありませんよね。彼女は、「ここはとにかく気持ちがいいということ以外に感じることはない」と言っていましたが…。
 
 ちなみに、マイナスの波動を嫌い、境内全体に影がなく、全体がパワースポットだと言われるというこの神社は、前向きな願い事をするのに良いそうです。願望成就・縁結び(玉の輿運も上がるというのが、珍しいですね)がご利益らしいですね。
 
そのうち、前向きで、強い気持ちで願ってきますか。復活を…^^