『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

思い付きで八重垣神社へ

 
松江の駅からバスで15分くらいの所に、八重垣神社という神社があります。ここ数年、恋愛祈願女子の聖地となりつつある神社です。
 
 ここには、どういうところだったのかさえ忘れているくらい昔に一度、おつきあいでお参りしたことがあるんですが、最近ではいつもそういう子たちで混んでいるという話があって、ずっと行かずにいたんです。また、中継地として松江を通ることはあっても、松江の神社などを訪ねてみるという気持ちにならなかったということもありました。
 
 今回、松江市内ではあっても、かなり遠い熊野神社にお礼参りに行ったので、午前中は検診を受けている母の体調も考えて、松江駅近くに泊まることにしたんです。せっかく松江に泊まるんなら、翌日どこかに寄って帰ろうということになって、思いついたのが、駅からわりと近いこの八重垣神社と、これまで行くことのなかったもう一カ所だったんです。
 
 最初のお礼参りの出雲大社で、「参拝者の多い神社でも、朝はびっくりするほど空いている」(天候や団体さんが動き出される時間の関係らしいです)ということを学んだので、、部屋は少し狭いけど、ジャグジーのお風呂でテレビなど楽しめ、ミニのアヒル隊員までいた面白いホテルを少し早めに出発。八重垣神社へ向かうことにしました。
 
   
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             ミニアヒル隊員のとりなしで少し機嫌が良くなり、おとなしく記念写真におさまるチビタム
 
 
 八重垣神社に到着すると、60~70代くらいの女性の5~6人の団体さんが、私たちのすぐ後からこられましたが、やっぱりここでも、朝は参拝客が少な目でしたね。他には20代前半かなぁという感じの女の子が2~3人いたものの、一人旅の大学生かなってくらいの男の子や、夫婦(?)連れの方、出張の途中ですか~という感じの男性たちがいらっしゃるくらい。連休を控えた平日だったということもあったかもしれません。
 
 ご存じの方もあるでしょうが、実はこの八重垣神社、前日に母の快癒のお礼参りに行った行った熊野大社と祭神がダブってるんですよね。それは、スサノオさんとその奥様のクシナダヒメ(古事記:クシナダヒメ→日本書紀:クシイナダヒメ→転じてイナダヒメと呼ばれるので、ここからはそれでいきます)。
 
 ヤマタノオロチの生け贄になりそうだったこのお姫様を救ったスサノオさん。彼女を櫛に変えて髪に挿して戦ったと熊野大社では言われていて、それがクシナダヒメの名になっているわけですが、ここでは、この奥の森に八重垣を張り巡らして彼女を隠して戦ったことになっています(つまり、諸説あり)。
 
 そして、見事ヤマタノオロチを討ち果たして彼女と結ばれ、「八雲立つ 出雲八重垣 妻込めに 八重垣作る その八重垣を」なんてラブラブな歌を詠んで、日本初の結婚式をして新婚生活を送ったと言われている場所がここ。そのお二人が祀られているからなんです(ここは共通)。
 
  その奥の森には、イナダヒメさんが、自らの姿を映したり、水を飲んだりする池に、スサノオさんがヤマタノオロチを打ち負かすのを祈ったと言われる「鏡の池」があります。参拝客は、ここで自らのこれからを占うことが出来る…ということになっているのも、この神社の「うり」になっているんですが、前日の熊野大社や出雲大社より、とことん「男女の縁結び」の神社なんですね、ここは…。この「御利益」をいただこうと出雲大社にお参りする女子たちが多いわけですから、大社とここをセットでお参りしたくなるのはわかります。大社でも、ガイドブックを片手に、「次は八重垣神社」という声をよく聞きましたし…。
 
 そうそう。縁結びもありますが、ここには「美くしくなりたい」人のためのお守りもあったりするし、ここの椿が資生堂のマークのもとになっているんだそうだし、美を目指す人の応援をしてくれるご利益もありそうですよ。
 
 とにかく、ここの樹木はすごいです。正直な話、巨木フェチの私には、伊勢神宮の中にある木々より遙かに感じるものがありました。それは後の記事で改めて。そうそう。この神社、夫婦和合のご利益があったりもします。それゆえに、これから思わぬものが写真で出てきても、さ~っと流すように!
 
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