『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

『恋愛小説』

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去年の自分へのクリスマスプレゼントに買ったDVD『恋愛小説』、ようやく見ました。

俳優さんは適材適所。静かでやさしくて切なくて、それでいて心強い、素敵な物語でした。心強いというのは、「あなたがいると心強い」とかいう意味の「心強い」ではなくて、あらん限りの声でたった一言、「ファイト!!」と叫ぶような想いを、私が勝手にそう言ってるだけなんですけどね。

「あの子」の家らしき写真の後ろのほうに写っていた本が原作のこの映画は、ケースに書かれている程度のストーリーをお話しすると、子供の頃からの度重なる出来事で、自分を死神のように思い込んでしまった青年(彼は自分は死神だと言っている)と、彼に両親からの遺産に当たる財産目録などを作るのを手伝って欲しいと頼まれた、彼の大学の同級生との間につむぎだされるストーリーなんですね。

「想いは実現する」と、古からの人は言います。だとしたら、きっと、「これから」は変えられるはず。「温かな延長」を思わせる、そのラストが好きでした。

実は、これを「あの子」がやるなら…という視線で見だしたものですから、見終わった後、「年齢の設定を変え、この主人公の青年を『あの子』がやるとしたら、役としては少し弱いかなぁ」…とか、逆に、少しちゃらんぽらんにも見える、『わかりやすくていいヤツ』の「同級生のほうをやったらどうなるだろう」…とか、「いやいや。むしろ、役の男女を逆にして、話の中で登場する、彼のかつての恋人を彼がやったら、出番は多少少ないとしても、いちばん印象的で切ないかもしれない」(ただし、主人公が女性の場合は、彼のような発想にはなりにくいかもしれない)とか、コーヒーを飲みながら考えたんですよね(その恋人役をやっていた小西真奈美さん。秀逸でした)。

しまいには、「このお話をひな形として、いくつかのショートストーリーの個性の違う登場人物をやってもらって、一本の映画にすると面白いかもしれない」なんてことも思ったんですが、そんなことをしたら、単に演じるのではなく、チュンサンになり、ウォンになり、インスになり、タムドクにも「なってしまう」あの子は、一時的にだとしても、とんでもない多重人格になってしまうかもしれませんね(爆)。

「インスだけDVD」を作ったり、こんなことをしながら、新作を待ってます…^^;。