TVを見ていた母が、突然言いました。
「何でこの子が一位になるわけ? いまだにわからないわ」
○KB4○の総選挙で一位になった「彼女」のことです。
「よくわからないけど、まっ、そんだけいいとこがあるんじゃない」
大して興味のない私は、頂き物の葛餅(絶妙な冷え加減)を食べながら答えました。
「だって、もっと可愛い子はいるし、気が効く子もいそうだし…。取り立てて……(以下自主規制…m(_ _)m)」 と続ける母。「男の子の投票が多いだろうから、女性から見ると、わかんないこともあるでしょうよ」と答える私(深蒸茶ズズズ)。
まだまだ納得しない母は、「ほれっ、あの子の方が、見て! この子の方が…」と続けます。その話を聞きながらすべて食べ終わった私は、言いました。
たとえば、一時の「あの子」。「あの子」の演技をちゃんと見たこともないのに、それどころか、ストーリーさえ知らないで、ワイドショーでおもしろおかしく言うのを見聞きしただけであれこれ言ったり、「あの笑い顔が嫌い」とかいう一言で、彼という俳優をばっさり切り捨てる人もいたでしょ。
でも、ちゃんとドラマを見たことがある人なら、例え彼の笑顔がタイプじゃなくても、それはそれとてして、取りあえずは彼という俳優の良さをわかってくれた(もちろん、感じ方の違いがあるから、それでもダメって場合もあるけど、それはそれでよしだと思っています。だって、私だって別の人なら逆の立場だになる場合もあるわけだから…)。母の言ってるのは、「あの子」の演技を見もせずに、「あの子」を嫌いって言ってるのと一緒のことだ、って…。
母、「あっ。そうか。そういうことだわねぇ…」と、えらく簡単に納得した様子。目の前に置いたままだった葛餅(多分、ちょっとぬるめ)を、パクパクと食べ始めました。
―そうか。そういうことか…。
私もいたく納得しました。母には、最初から「あの子」で例えて話をすれば良かったんだ…(^_^;)。