オットケ・ソウル(hikari的初めてのソウル旅)3

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 ホテルは、ソウル・プラザ・ホテル。『冬のソナタ』でミニョンさんがいたことになっていたホテルですね^^。当初ロッテホテルにとまるつもりでしたが、うまく部屋が取れずこちらになりました。

 チェックインにえらく手間取り、ガイドさんがあれこれやってくれている間、手持ち無沙汰な私はロビーにあったパンフレットのコーナーを覗きました。ちょうど次の日に行こうと思っている国立中央博物館のパンフレットが。思わず手に取りました。その時お声がかかり、私はそのパンフレットを開きもせずにバッグに放り込んだのですが、実はこれが翌日おりこうなお仕事?をしてくれることになります。

 ところで、時間がかかっていたのは、手配違いで私が一人で泊まる部屋が2人の予定になっていたからでした。それをどうするかの相談で、手間取っていたのだそうです。「会社との相談で、ツインをシングルユーズで使っていただくことになりましたので…。申し訳ありません」。とんでもない。それはむしろラッキーなことでした。

 部屋は17階。すぐ目の前に徳寿宮や市庁広場が見えます。バスタブのところの蛇口から少しだけ水漏れがする時があって、その時にその音が気になるほかは申し分ない部屋でした(もしかしたら、それでシングルユーズで使わせてくれたのかも)。ふうっと息を吐き、ベッドに腰を下ろしたら、時計は午後4時44分を表示しています。そういえば、今朝目が覚めたのも、4時44分でした。もっといえば、JRの指定席も4号車だったっけ。今年は、「4」を意識して生活するようにというのが、今年初めの占いにありましたから、幸先いいスタートかもしれないと思いました。

 旅の荷物を解き、デスクの右端にもろもろの資料を置いて、と、いつもする定番のセッティングをし、用意されていたコーヒーをいただいて休んだ後、さて出陣です。
 
 睡眠不足もあってかなり疲れていたので、夕食を食べには行かず、近くのコンビニを覗いて日本にないものを見つけ、それを部屋でくつろいでいただこうと思っていました(それも楽しいですよね?)。ですから、付近の散歩とその買出しをかねた外出です。

 ホテルの外に出てふぅっと息を吐いたとたん、胸が詰まる感じが。息苦しいのです。何だこれと思いながら歩き始めたのですが、なぜそうなったのかは、すぐわかりました。懐かしいんです。とにかく懐かしい。懐かしくて、懐かしくて、その感情があふれ出して、涙がにじんでくるんです。

 幸いなことに、夕方のオフィス街。話しながら先を急ぐ人たちばかりで、涙をすすり上げる私を気にする人などありませんでした。私は通りがかった東亜日報のビルの陰で、しばらく気持ちを落ちつけることにしました。

 私にはこの国にルーツはありません。だから、この国の景色が懐かしいわけはないのです。まして、日本でも当たり前に見かけるオフィス街ですから、こんなもので涙ぐむのはおかしいのです。でも、その街が、その街の風が、その時の私には懐かしく感じられてしょうがありませんでした。

 ずっと前に、忘れられない夢の話をしたことがありました。その夢の中で「○○洞」という地名が出てきたと。そして、それから新しいところに行くときには、その字がつくところが近くにないかどうか地図で探す癖がついたと書いたのですが、間違いないと思いました。あれは、「どう」ではなく「どん」だったんです。もしかしたら、ただの夢ではなかったのかもしれません。