オットケ・ソウル(hikari的初めてのソウル旅)2(追記あり)

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 インチョン空港からソウル市内まで、普通でも1時間くらいはかかるのは知っていました。その間に、韓国という国のありようを眺めるのが楽しみでした。ありよう…というのは実はえらく気取った言い方で、ほんとは、「交通標識ってどうなってるの? 分離帯は? 車のナンバー・プレートは?」とか、「マンションとかじゃなくて、普通のお宅はどんな外観なんだろう」…とか、その程度のことに興味深々だったのです。そして何より、漢江が見たかった…。ずっと眺めたかった川でした。

 ガイドさんを見つけ、別々のホテルではあるけれど、同じ飛行機でここに降り立った学生らしき女の子とたちと一緒に出発!…したとたんに、私の願いはもろくも崩れ去ったのです。

 お願いしてあったのは、空港からホテル直通のルート。たいして買うわけでもない免税品店で時間をとられるより、早くソウルの街を見たかったからです。ところが、30代後半かな~という女性のガイドさん、「まだ早いから免税品店に寄れますよ~。寄りませんか~」と何度も誘いをかけてくるんです。旅慣れてる?風な彼女たちは、「まっすぐホテルに行きます」の一言で先を決め、あとは寝たふりです。で、残されたのは私だけ。わたしも一応、「ホテルにお願いします」ということだけは言いましたけど…^^;。

 もともと話は相手の目を見ないとできないたちの私。一生懸命話しかけてくれるガイドさんを無視することもできず、景色を見ることをあきらめて彼女と話し続けることになったのです。

 それでも、誠実なガイドさんらしい彼女。知っておいた方がいいことはちゃんと伝えてくれました。

 たとえばこんな話です。よくかの国の方は、無愛想で動作が荒いといわれる。その通り。それが普通。特に普段日本人がこないような店だと、日本人がそれをどう感じるかなどということには思いも及ばないわけで、相手が日本人だからとか、悪意があってのことではないのに、不愉快にさせることがあると思う。

 でも、あまりにその応対が悪かったからと文句を言ってこられても、本当は、それがこの国の人だからしょうがないとしか言いようがないのが実情。

 せっかくの旅で、不愉快な想いをしたいという人はないだろう。ここはそういうところなのか~と違いを楽しみ、どういう態度を示されてもひるまないようなタフな神経を持ち合わせている人でない限り、日本人に慣れていないような店は避けたほうがいいかもしれない…とかいう話です。

 かくいう彼女はそういう国の人としてはシャイなタイプのようで、仕事だからこそがんばってしゃべるけれど、普段は人と会話することが苦手で、たまに思い切って値切ってひどい返事が返ってくると、それを言ったことを1日後悔するんだとか。

 「この国に生まれ、ずっと住んでいる私でもそうなんだから、私からすれば馬鹿丁寧と思える日本のお店の応対が普通と思っている人には、ショックが大きいと思う。たったひとつのいやな経験で、旅の印象のすべてが決まってしまうのはよくあること。それでこの国を嫌いになってほしくないんです」と彼女は話してくれました。

 そしてさらにガイドさんは、先ごろあったダムの放水の話から始まって、私が聞いたこともなかった分断された国に関することごとを、庶民目線で自分から話してくれたりもして、それなりに濃い1時間が過ぎていったのでした。




[追記]
あちらにいる間中、テレビのトップニュースはそのダムの放水で被害者が出た話題と、2PMというアイドルグループのリーダーのトラブルの話題でした。何が起こっているのかどころか、そのグループさえわからない私は、帰ってみてそのいきさつを知り、なにやら少し切なくなったのでした。