トマトってすごい?!

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 とんでもなかった夏の暑さが一段落してきたら、友達のお舅さんのことが気になりました。がんで手術されたものの、すでに患部すべては取り除けないという状態だったのです。ご本人に知らされないままに、年齢を加味して、2~3年という余命が家族に告知されていたんですね。それから2年がたっていました。

 「広ちゃん(愛情を込めて?友達と私は、ひそかにそう名前で呼んでいます)はどう? 暑さ、こたえてらっしゃらない?」と電話で聞くと、「それがね~」と友達。「私のほうが、先に逝きそうよ」。いつかお話したことがあったと思います。彼女は、病気がちなご両親を含め、以前は4人、今も3人のお世話をしている人ですから、夏の疲れが出ても当然です。

 「そっか~。疲れが出てるか~。でもまっ…、とにかく広ちゃんはお元気なのね」
 「それがね…」

 彼女が話し出したのは、まだ35℃前後の最高気温が延々と続いていたお盆前の夕食時の話でした。広ちゃんが、しばらくご飯を食べた後、突然箸をとめてしまったというのです。いつもは若い人以上に(!)食欲がある広ちゃん。告知から2年ということもあり、そろそろ何かの兆候がありはしないかと思っていた友達は、ドキッとしたそうです。

 「どうしたの? ご飯食べないの?」と恐る恐る聞くと、ひとつ大きな息を吐いた広ちゃん。感慨深げに、こう言ったというんです。「何でこんなに飯がうまいんだろう。この暑いのに…」

 そのお宅は、家が山際にあることもあって、エアコン使わない主義。外回りの仕事のご主人とあちこち病院ツアーをしている友達は、ガクンと食欲が落ちていて、「ご飯もういいい」と言っていたときだったそうで、その話を聞いた広ちゃんは、自分の食欲に呆れたらしいんです。

 「気が抜けたけど、ほっとしたのよ。で、その次の日が病院の診察の日でね…」。いったん診察室を出て 薬のことを聞いて来るからと一人診察室に戻った友達に、先生いわく、「この間お話したとおり、まったく変わりはありません。というか…、状態としては、以前よりはるかに安定している感じですね~」。

 「何とか療法とか、やってるとかいうことはないのよ。ただ、本人は良くなったと思ってるから、ご近所から土地をお借りして、家庭菜園かなんか始めちゃってね…。もちろん、あれこれ気遣ってはいるんだけど…。素人だし、この日照りだから水が足りなかったみたいで、きゅうりとナスはだめにしちゃったんだけど、ミニトマトだけが大豊作でね。毎朝トマトジュースにして飲んでるのよ。もしかして、トマトかな~」

 トマトの抗酸化作用は知っていました。俗に言う体のサビを取ってくれる作用が、トマトにはあるのです。いわば食べるアンチエイジングと言っていいかも…。抗がん作用があるかどうかは???

 仕事の合間にネットで調べてみると、確かに抗がん作用について触れられているものがありました。その上、メタボ対策や、食事後の血糖値の吸収を緩やかにする効果がある…と書かれているものも…。そういえば、どこかの国で、「トマトが赤くなると、医者が青くなる(それほどトマトには有効性がある)」ということわざがあったような…。

 もしかしたら、嬉々としてミニトマトの世話をし、収穫を楽しみにしているという心持がそうさせてくれているのかもしれないな~と思いながらも、アイスコーヒーを片手にディスプレーをのぞく私は、庭のプランターで取れたミニトマトを、ケチャップにしようと冷蔵庫の野菜庫に少しずつためていたのを思い起こしながら、「トマトジュースでも飲んでみるか~」とつぶやいたのでした。

 なんか、桃太郎とかのピンク系よりも真っ赤なのがいいらしいですよ。