年末年始にここに来てくださった方は、私が大そうじにこだわっていたことをご存知だと思います。去年の終わり。いつもの通りに大そうじを済ませたものの、何だかすっきりしなくて、それがあってそうじのことが妙に引っかかっていたのかもしれません。
年が明け、たまたま家にあった健康雑誌を読んでいたら、その中に「そうじ力」というのがありました。「そうじ」はただ部屋をきれいにすること、「そうじ力」は、そうじ自体が目的ではなく、「自分を変える」ことを念頭において、そうじをすること。何でも、部屋のありようは、自分の心模様を映す鏡だから、不要なものやごみやほこりがてんこ盛りにある部屋に住んでいる人は、心にも何だかの問題を山ほど抱えて生きているはずだ、というんです。
それを読んでいて、はたと思いました。そういえばこの部屋にも、使わないものや、いつか使うかもと思って置いているものが相当ある…。たとえば、今は着ないけど、いつか着るかもしれないと置いている服、いつか使えるかもと置いている物や資料や本。ただただ捨てるのはもったいないと思っているものたち。そういうのは、本当に使うかしら。いや、たぶん使わないだろう。新たに買い、新たに資料も探すに決まってる。ということは、です。そうやって、毎年年末に出してはしまいを繰り返している「それ」は、いらないもの。「ごみ」と同じじゃないの~と冷や汗が出たのです。それなら、おっしっ! いっちょやってみるか~!
最初は、かなりの精神力がいるに違いないと思いました。だって、曲がりなりにも大事においていたものを処分するんですから…。ところが、それは最初だけ。一回はまると、えらく潔く整理できるようになるんですね。いつか雑誌に書かれていたことも忘れ、「今日までありがとね」とつぶやきながら(ちょっと恐い図?)、とにかく必要かそうでないかだけを考えて、本棚やクローゼット、押入れをひっくり返して、どんどん片付けていきます。一段落して振り向いた「それ」は、本人がびっくりするほど、とんでもない量でした。
それを見たとき、気がついたんです。私はこれだけの「過去」を引きずって生きてたんだなぁって…。これじゃ、新しいものが快くいつくこともできない。まして、すっきりするはずがないわ~って…。
劇的に部屋の外見が変わったわけではないけど、それらが置かれていたところを片付け、窓やあちこちを拭きなおし、まだ処分できるものがあるな~と思いながらも、今、えらくこざっぱりした部屋にいます。これが今の私の心模様なのでしょうか…。
(画像は、焼いた古い原稿が空高く舞い上がったのを撮ったつもりが、何だかよくわからない空…^^;)