運命を変える

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 昨日買い物に出かけていて、思い出したことがありました。なぜ突然それを思い出したのかはわからないんですけどね。

 ずいぶん前のことになります。旅行先で頼まれたものの買い物をした帰り、買い忘れたものはなかったかしらと喫茶店でメモをチェックしていたときのことでした。少し前の記事に書いたのと同じように、隣の話が耳に入ってきたんです。

 俗にいう「アラサー」らしき男女の二人連れでした。とはいっても、恋人同士とか御夫婦とかいう感じじゃなかったと思います。ただ、これも俗に言う「タメ口」だったので、古い友人…とでもいう感じでしょうか。

 話の途中で女性の方が、「いまさらだけど、ピアスにしようと思ってるの」と話し出したんです。それに対して男性は、「どうして? ピアスの穴を開けると運命を変えちゃうって言うよ」。

 思わず、ちらり…。入ってきたときに話し込んでいるお二人を見るともなく見たときは、さっき言ったように若い世代ではないように感じたのですが、えらく迷信深い(?)ことを言うな…と思ったからです。そういうのは、もうちょっと若い世代が言いそうじゃないですか? それに対して女性は、身を乗り出すようにして、「うんうん。そう言うよね~」と答えたんです。そのあと男性がどう返したのか。きれいに忘れてしまったんだけど、その時の会話を突然思い出したんですね。

 実際に、ピアスの穴を開けると運命が変わるかどうかはちょっと置いといて、同じ「運命が変わる」ということを話しているのに、男性の方は、運命が変わる=悪い方向に進む…と思っていたようだし、女性の方は、今より良くなる…と思っている風なのがわかる、アンバランスな会話でした。

 運命を変える…。

 多分、その言葉を聞いた人の多くは、「いい感じに変わる」ことを念頭に置くんですよね。たとえば、「何々を聞くだけで(あるいは、するだけで)運命が変わる」とかいうタイトルの本があるけれど、運命が変わるという言葉を否定的な意味で使ってはいないですよね。わざわざ状態を悪くするために、そういう本を読もうとする人はないわけですから…。

 あの男性は、彼女の状況がとても良いから、変えない方がいいと思ってああ言ったのか、それとも、彼にとって、何かをして運命を変えようとすることは、望ましいことではないと思っていたのか…。どちらにしても、少数派かもしれませんね。

 ピアスは再び横に置いといて、ついでに運命も置いといて、自分のこれからをどう変えるかは、結局は気持ち。前に向かって行きたい!と思う気持ちさえ起これば、今は困難な状況にある人も、いつかは動き出せるはず。そして、いい方向に進めるはず。そうであってほしい。ふとそんなことを思ったんです。