この前の記事の続きです。
この騒動に違和感を感じ、ネットで、彼らのこれまでや「彼女たち」のつぶやきを時々眺めるようになってから、私は思いがけないものを見るようになりました。それは、この騒動がきっかけで初めて「彼ら」にちゃんと興味を持ち、その曲を聞いたり、DVDを見たことで好きになったという「新人さん」の存在です。
たとえば女性なら、毎週テレビにでてくる彼らに漠然とした好意を感じていても、元々は特にすごい興味を持ってた訳じゃなかった人。この騒動があってから興味を持ってあれこれ調べ、彼等の曲を聴き、Youtube(実は、著作権の問題という理由で、なぜか事務所にとって都合の悪そうないくつかは閉じられ、さらに消そうとされている)やDVDを頻繁に見るに至ってファンになった。そこには、「コンサートのDVÐはどれがおすすめですか?」とか、「昔のメンバーのこぼれ話が聞きたいです」とかいう、新入生発信の交流が始まっていて、「私がこんなにつらいのに、10年20年とファンの人は、今どれだけつらいんだろう」なんて、先輩を気遣ったりする人もいたりします。私はそんな風景(?)を、いいなぁと思って眺めています。
また新入生の中には、「嫁がファンで、いそいそとコンサートに行ったり、CDやDVDを買い揃えたり、彼らの出るテレビを見たりしているのを冷ややかな目で見ていたが、今回の解散で、初めてちゃんと「彼ら」の曲を聞いたり、こっそり嫁の持ってるDVDを見たりしているうちに、自分もファンになってしまった。何でもっと早く嫁と一緒にコンサートに行っておかなかったんだろうと、今すごく後悔している」…なんて旦那さんもいます(新入生の男性率、割と高いみたいですよ)。女性の多いコンサートです。男一人でっていうのはキツイ。嫁に言われて仕方なく…ってのは、いい隠れ蓑になるから「一緒に」…なんでしょうね
かく言う私も、一年生が「落ちた」という、コンサートシーンなども納められたシングコレクションの「クリップ」ってBlu-rayの、半額になっていたのを今月買ってみました(定価のを買えって?)。いや。私、〇MAPなめてました。いい。すごくいい! 言い方は変だけど、ちゃんと大人のアイドル。日本初のグループになれる人たちだわ。このままじゃ、もったいない…。見ていてそう思いました。解散騒動で、去った人もいたでしょう。でも、新たに現われたファンもいる。もしかしたら、以前より増えていたりするかも。そういう力を持ったグループだということなんでしょうね。
ところで、この騒動、たまたまそうなってしまったのか、誰かがそうなるように仕組んでいたのかわからないけど、よく考えてみると誰も得した人がいないんですよね。
5人での活動を奪われ、あることないこと書かれ、環境さえかえることになってしまった「彼ら」。突然の、余りに理不尽なやり方に動揺し、苦しみ怒り、いくつもの眠れぬ夜を越えてきただろう「彼女たち」。そして、言葉は悪いけど、あれこれの策略を張り巡らして、今でさえも、多分これまでのグループで一番もうけさせてくれただろう彼らの功績さえなかったことにしようとしている事務所。そういうあれこれによって、直接今回のことに関係ないのに不快感を持たれ、持ち番組の視聴率どころか、CDの売り上げまで落ちて、とばっちりを受けている後輩君たちもそう。
さらに、事務所の言いなりの報道にあきれられ、彼らを「切った」その余波で、視聴率までも減ったテレビ局(直近の24時間テレビでいえば、それこそ事務所への忖度(?)でか、特集番組で「彼ら」の中の下の二人がパーソナリティだった時が、番組の最高視聴率をとった時だ…とか、パーソナリティとしてはじめてTシャツのデザインを担当し、色ちがいのTシャツを作ろうよと発案したのは、一番年下のK君だった…とかいうことを言わないばかりか、これまでの紹介のVTRから今回退所する3人だけが見事にカットされていたとか。そんなことを知って、二度と24時間テレビは見ないと言っていた「彼女たち」も複数いました。おそらく、募金ももうしないでしょう)も、同じく事務所の都合のいい話だけをそのままに報じてきた雑誌やスポーツ新聞も、みんな信じる価値はないと思うようになってきている。「何か」を意図していたとすれば、多分全部裏目。なぜこんなことになっていったんでしょう。次は、それを少し見ていこうと思います。