『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

それはさすがに無理がある


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多分、よそでは全く話題にもなってない話だと思いますが、4月にフジテレビで放送された、普通は写らないものが写っちゃった画像や映像を扱うバラエティ番組で、鳥取市にある鳥取城跡について間違った情報が流されたということで、鳥取県がフジテレビに申し入れをしたんだそうです。

最近、バラエティの多くに嫌気がさしている(特に、ひな壇芸人とか、ガヤとか言われる人が多数登場する2時間番組などは100%見ない)私は当然見ていないのですが、豊臣秀吉による兵糧攻めで、城内に立てこもった武士や市民(?)、合わせて4000人が、二の丸があった広場で餓死しており、そこにこの世のものでない人たちが出てくるために「心霊スポット」として地元民に恐れられている…というものだったんだそうです。そのこの世でないものが写り込んでしまうため、そこのトイレにある鏡は取り外され、鎮魂のために供養塔が建てられている、とも…(その番組での、霊能者さんも現場検証されている画像がネットにありました)。

 それに対しての県の意見書はこうです。史実によると、城に立てこもったのは武士と市民合わせて約1400人(まず、ここで4000人餓死することは不可能ですよね)。それも、1400人のすべてが餓死したわけではなく、1000人単位の餓死者が出たという史実も残されていない(そこにいる人たちを全滅させることを恐れ、城主が投降。のちに、彼を含めて5人が切腹したといういきさつはあるようですが)。

 さらに、その番組で犠牲者のための供養塔とされたものは、城下の商業隆盛のために尽力された一族のお墓(何基かあり)で、その問題のお城ができる前からそこにあったもの。その功績から、そのまま城内に置かれているものなんだそうです(ご子孫は、「大切に守ってきたお墓なのに」と、ありもしないものに仕立てられたことをとても嘆いてらっしゃるとか)。トイレの鏡が外されていたことに至っては、心霊だの何だのいうこととはまったく関係ない理由。

 それ以上に、「心霊スポットとして有名…って、地元では初めて聞きましたって人ばかりなのに、それってどうなんでしょう。おかしくないですか? 迷惑だし、不愉快です」…という意見書らしいんですね。フジテレビからは、「十分な取材をしたが、情報に一部(!)間違いがあった」と、返答があったそうです。おかしいなぁ。ちょっと調べれば簡単にわかるはずなんだけど。

 私もそんな話は聞いたことがありません。というか、城跡を含む久松(きゅうしょう)公園。あそこは「みんな大好きお花見スポット」なんで、むしろ親しみ深い場所なんですよね。桜の時期は屋台も出てるし、花見の宴もにぎやか。みんな怖がる心霊スポットで、お花見で盛り上がる。鳥取市民は、そこまで勇敢ではありませんから~(多分)。

 




※確か、まさにそこで撮った写真があるはずなのに、見つかりません。とりあえず、観光協会なんかのお写真をお借りしてきました。