『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

旧暦の1月3日になりました(地主神社~その2~)

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この前の記事で、清水寺境内にある(というのは、違うかもしれない)地主神社のあれこれを調べていて、思い出したことがあると書きました。

ずっと前に話したような気もしますが、それがいつのことだったか…、相当前だったということのほかには、はっきりとは覚えていない時のこと。とにかく、ひとりで清水寺に行ったついでに、行ってみるかと思いついて地主神社に行ったことがあった。そのときのことです。

少し石段を上がったところにある地主神社。その石段の右方に寄るようにしていた、修学旅行の子達でしょう。制服姿の女の子がそれぞれの段に立っていたんですね。空いた左側を上がり降りしている方があったので、その子達は、そこで誰か仲間を待っているのかな~と思いながら、私も空いているその左側を上がったんだったと思います。

ところが、その石段を上がったところにもたくさんの方がいらしたんです。たしか、私はそのいちばん左側になるところに立つ形になったんだったと思うのですが、実はそこでドラマの撮影をしていて、境内に入るのを規制されていたんです。

その撮影現場を珍しがってみている感じの人も少しはいましたが、大半は、その神社に早くお参りしたくてうずうずしている女の子達だったように思います。その場で見たはずの俳優さん、女優さんの名前を忘れてしまっているくらいですから、私どころか、彼女たちにも、おそらくそう興味のない対象だったのかもしれません。

ただ、そこにいらした俳優さんを、私はお一人だけ覚えています。田村亮さん。京都物の2時間ドラマでは、よく拝見しますよね。

何故、それをはっきり覚えているかといえば、前に立っている人もいるし、これではお参りできないから降りようかと思っているうちに、後ろからも人が上がってこられて、動けなくなってしまったことがきっかけだったんですね(ソウルの中央博物館でも、これと同じようなことがありました。要するに、鈍くさいんです、私…ーー;)。

仕方なく、そこでおとなしく待っていることになったんだけど、そのうちに、カメラ割りか何かのためだったか、少し休憩が入ったんですね。そして、田村さんが私の隣で控えられる形になったんです。

そのとき、私の横にこられた田村さん、「今ならいいから、いらっしゃい」というようなこと(とにかく、お参りしておいでという意味合いのこと)をおっしゃって、私の背中をそっと拝殿のほうに押してくださったんですね。何せ、それなりのキャリアを持った俳優さんの言われることなので、警備の人も文句は言えず、それを契機に、上にいた待ち人たちだけは、その間に拝殿の前に立つことができたんです。

そのとき以来、私が田村さんのファンになった…ということはありませんでしたが(笑)、「田村亮さん=いい人」という脳内仕分けはしっかりと出来てしまったんです(この方が実際どういう方なのか、ほんとはわからないんですけど、そういう思いやりはある方なんだなと思います)。

そうしてみると、芸能人さんが、公だろうがプライベートだろうが、私のような一般人と出会う一瞬って、すごく怖い瞬間なんだなぁと思います。相手は、その人がその前にどういうことに出会ってきたかなんて分かりません。自分に向けられたものでなくても、その人が不愉快そうな顔をしていただけで、「あいつ、やなヤツだった」なんて、言われかねない。今はその場ですぐつぶやかれて、日本どころか、世界に知られてしまう時代ですもん。とんでもない影響がありますよね。

そう言えば、「あの子」のイメージダウンになるような情報は聞いたことがないなぁと思いました(私は、ですが…)。そして、気が抜けるときがないだろうな、と改めて思ったんです。

そういう意味では、今は「あちら」にいるときとは違う、それなりの開放感があるでしょうね。それが、心にも体にもいい影響を与えてくれるようにと心から願っています。そして願うのは、そう。そのことです。