『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

多分普通には読めない名前~神魂神社~(大事な忘れ物の追記あり)

 出雲の大社の帰りに、ずっと前にある人に、「一度行ってみれば?」といわれたことのある、古い古い神社に行きました。これ、漢字だけで何の予備知識もなく見たら読めないでしょ?「神魂神社」。「かもす神社」と読みます。
ずっと前に言われながら今まで行かずにいたのは、一つには「江原(啓之)さんが、日本で有数のパワースポットだって言ってたってよ」ということで勧められたからでした。「すごくいい気が流れてるんだって…」って。

 そう言うのを聞いてすぐ行くとその気になってしまいそうで、なんとな~く避けていたのと、その場所が、私が行き来するところからは、ちょっと離れているということ(とはいっても…、そうだなぁ。松江駅を起点とすれば、車で20分くらいのところではあるんですが)、そして何より、「どういうわけか、その気にならなかった」ということが原因だったんですね。ところが、今回ふっとその気になったんです。行く前に、大社の帰りに、以前紅葉の時期に行った「由志園」にボタンの花を見に行こうか(由志園があるのは、実はボタンで有名なところなので)とか、花のテーマパークの「花回廊」もいいかとか思いながらでかけたのが、出雲に泊まったときに、「神魂神社に行こっ!と急に思ったんですね…。

 だから、そのゆかりなどは改めては調べていませんでした。その「行ってみれば?」のときにちょっと見たのは、現在の出雲大社より400年くらい古い社殿で、国内にある「大社造り」の社殿としては日本最古のものである(ちなみに国宝)…とか、「八雲立つ出雲なのに、出雲大社の神殿の天井には7つの雲しか描かれておらず、この神魂神社の社殿の天井にはなぜか9つの雲が描かれている。これは大社から飛んできた雲の一つが加わったからだなんて話がある…とか、出雲に八百万の神様たちが集まられるようになるまでは、ここに来られていたといわれているとか、その程度のことだったんですね(石段を歩きながら思い出した)。

 買い物をしたいという母を松江駅に残してここに向かい、神社の駐車場を出ると、すぐ右手に鳥居と石段が現れました(帰ってから調べたら、この石碑があるここにあるのは二の鳥居らしいです。だから、もっと前に一の鳥居があるんですね。駐車場へ行く道でそこには行かなかったんですが)。


イメージ 3


イメージ 4


 そう高くはないんだけど、とにかく段差が様々で、写真で見るよりずっと歩きにくい石段が続きます。ここを歩きだした途端、「あれっ?」。参道に入っていきなり「あれっ?」を感じたのは、出雲大社と、オオクニヌシさんの息子、エビスさんとも呼ばれるコトシロヌシさんを祀る美保関の「美保神社」だけだったと思います(もちろんそれぞれに感じは違う)。ところが、ここでもそれがありました。変な言い方だけど、「空気が厚い」と感じたんです。で、その上、「ほの熱い」と。大きな神社ではないし、、本殿までそれほど遠くはないんだけど…というか近いんだけど、歩きにくい石段をトコトコ歩いていくと、どういうわけか精神的にちょっと息苦しい感じがしたんですね。さらに、その本殿へ行くには、さらにこんな急で高い石段があるのでなおさらです(足にきます、足に…)。


イメージ 2

イメージ 1
                            上に見えるのが、本殿。

  そしてここを上がった上には、こんな古い神殿がありました。


イメージ 5


 修理中だの、中をのぞきこむなだのという注意書きがある拝殿は、ほんとに素朴。そのまんま。で、なんかやっぱり空気が厚い。


イメージ 6


イメージ 7


イメージ 8
 

 本殿とそばに寄れる摂社には「おじゃましてます」とご挨拶しましたが、摂社の幾つかも、この冬の大雪のために修理中で、そういうとこには、少しはなれて頭を下げました。それ以外には特に目立ったものもない境内。ただ、なんかここ、ず~っとぶらぶらしていられる気がしましたよ

 それでも、駅に母を待たせていますから、いつまでもここにいるわけにはいきません。さっきの本殿への石段が堪えていたので、後ろを振り返りながら、「女道」と道しるべに書かれていた楽な道を進みます。


イメージ 9
                     修繕中で、縄がはられていますね。

イメージ 10
             もし行かれることがあったら、、少しだけ回り道になるけどこちらをどうぞ。


 正直に言って、私にとっては出雲大社(特に、スサノオさんが収まっておられる素鵞社〈そがのやしろ〉のあたり)や、美保神社、八重垣神社などの方が、ここよりもワクワクする場所に思えました(私は、「何か」を感じるのが鈍いのかも)。それでも、また縁があれば、ここに伺うことがあるのかもしれませんね。

 ああ。そうそう。青空のはずだったんですよ、この時。少なくとも空は青く見えていたし、地面には私の影もできていた。でも、これ。どういうわけか、それとはちょっと違って見えますよね? …というか、雨でも降りそうな感じに見えますよね。




【追記】

 すごく大事なことを忘れてました。主祭神は、イザナミさん。副がイザナギさんです。オオクニヌシさんのお祖父様とお祖母様ですね。なぜ奥様の方が主祭神なのかといえば、先になくなっているかららしいです。

 ご利益は、国家安康や家内安全、縁を結んで(逆に切って)もくださいますが、諸願成就などにとにかくスペシャルな力をお持ちなのだそうです。