以前『信じてるよ♪』(『コピ マシ ミョンソ』にあります)で、書いた友達のことです。
彼女がお世話していた4人のご老人(お舅さん、お母様、御主人のおば様、彼女の方のおば様)のうちのお一人が亡くなったそうです。ご病気がわかった時点で末期がんだったのだそうですが、子供さんたちはかなり離れた所におられて、帰ってきて看病できる状態ではなかった。それで、彼女がそのお役目を買って出たんですね。
実は、自分の方の一人暮らしのおば様を、ご主人が快く看させてくださっているので、ご主人のおば様が大変なのに知らん振りはできない、という想いが彼女にはあったようです。ただ、その方を彼女は余り知らなかったんですね。だから、最初はお互い探り探りだったようです。
精神的にといえば、おいの嫁という立場の彼女が、その方を見るのを快く思われなかったご親戚もあったりして(遺産目当てか、とかね)、その面でかなり辛い想いもしたようです。「体のほうのしんどさより、そちらが辛かった」と話していましたが…。
最後の数ヶ月は、幾つかの偶然か重なって、何ヶ月か順番待ちのはずの終末医療体制の整った病院にすんなりと入れ、そこでとてもいい介護をしていただかれたようなのですが、彼女は毎日そのおば様のところに通って、「ほしいものはない?」とか、「したいことは?」とか聞いたり、なんでもない世間話をしたりしていたそうです。
先月下旬、「もう数日」というお話があり、帰省した子供さんたちを含めて、1週間早いお誕生会。そして、それからすぐ亡くなったのですが、亡くなる前に、そのおば様が彼女にこう言われたんですって。「ありがとう。あなたが好きよ」。
「嫌なこと、辛いことはいっぱいあったけど、それでぜ~んぶ報われた」と、彼女は晴れやかな顔で話してくれました。何だか胸がいっぱいになって、私も言ってみたくなりました。出逢ってきた人に…、そして、これから出逢う人にも(前払いじゃ…爆)。
ありがとう。あなたが好きよ。