わが家には、一台の冷凍冷蔵庫と一台の冷凍庫があるんですが、その冷凍庫には、主にうちの家庭菜園でつくったものをいくつか冷凍保存仕様にして置いてあるんでです。ところが、山の中でもないのに(高速道路の麹があって山を追い出されてきたのか)、幹線道路沿いにある我が家がちょこっとだけやっている家庭菜園にイノシシがよくやってくるようになり、一気に栽培意欲を失った母が耕作放棄。そのために、中のものもドンドン減っているんですね。…っていうか、下が見えてるし…。
話は少しずれますが、うちの菜園のそばにもうちと同様にリタイア組の菜園がいくつもあるんだけど、どの菜園もそれが原因でやめてしまわれました。それぞれ、ボケ防止にだの、運動にだのといういう理由で始められたものなので、わざわざ余計なお金を出して高電圧の柵をはり巡すのももったいないし、たとえば、我が家だけやったとしても、今度はそこをめがけてやってくることになりますから被害が増えるだけ…ということになりますからね。彼らも食べるものに事欠いて山を下ってきたのかもしれないけど、作物だけじゃなくリタイヤ組の元気な時間も被害を受けている感じがします。
さて、話を元に戻して―。
↑でお話した冷凍庫をのそいていたら、一番下に中の見えない包みがありました。開けてみたら、黒豆がた~くさん。うちは茶豆をつくったことはあるけど、黒豆を作ったことはないので…?
母に聞くと、今は多治見の老人施設に入っている母の長姉が数年前に持って来てくれたものだと思い出しました。「そうだった。(まだ弁膜症の術後の検診をしていた)初めのころに、選別してないけど、いいのを食べなさいと、持って来てくれたわ」ということでだったみたい。なので、3~4年前のなのかなぁ。叔母は、↑のような理由でやっていた母と違って、家庭菜園が趣味だったんです。いろんなものを作っては持って来てくれていたんですね。全部出してより分けてみると、うちが作る分量だと3回分くらいありそうです。
母方の祖母を早く亡くした私にとっては、若い祖母のような感じで、色々面倒を見てもらった叔母です。母と一回り以上違いながら、高齢でもホントに元気でした。
3年近く前に体調を崩し、それがきっかけで認知症の症状が出始めて、長男の自宅に近いあちらに引っ越し、今年、ちょうど今頃会いに行くはずでした。皆さまご存知の理由で、それも中止。高齢なだけに、そして、まだ確かなときもある今のうちに会わせてあげたいんですけどね。
「煮ても、どうかなぁ。堅かったりして、だめかもよ~」と母。それでも、煮てみるつもりです。