『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

神様ばやり

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 あいかわらずテレビのどのチャンネルを見ても、時間によってはコロナウイルスの、それも局は違っても(同じ制作会社が作っているんだからあたりまえだけど)、約束したように日本の対応は…みたいな話ばっかり(知ってました? 「あの船」をのぞくと、日本の患者数って、2~3百人になるんですよね)。

 休校にすると、子供たちの面倒を見なければならないのに何を考えているのか‥とか、親が休まなければならない想定でされる話も、祖母は忙しいし、両親共働きで、学校行事や旅行以外は、幼いころから子供だけで夏休みなどの時間を過ごすなんて珍しくない育ち方をしてる人間からすると、とても不可思議に思えます。子供だって、守られるばかりじゃなく、けっこうやらなければならない(やれる)お手伝いもあるんですけどね。ただ、タイミングは悪いよね~、3月だから。でも、病気の流行は時期を選べないからなぁ。

 …さて、それはそれとして…。

 この前買ったと書いたこの本、読んでみました。同じ出版社から別の著者の、おなじ神様関係でも、伊勢ではなくて出雲を舞台とした、『出雲のあやかしホテルに就職します』が出版されているんだけど、設定もとても近い感じがします。

 この物語の主人公は、ダメンズとの恋も仕事も一気になくした女の子が、すがる想いでやってきた伊勢神宮で、あろうことか、持って来ていた全財産(とはいっても、ごくわずか)を盗まれるという絶体絶命の出来事から始まります。

 必死の想いで泥棒を追いかけて迷いこんだ山の中で、神様の宿である旅館の従業員と出逢い、そこで働かせてもらうことになるんですが、お伊勢参りにやって来た神様専用の宿なのは、妖怪等も泊りに来る『出雲の…』と違うところですかね。それも1巻では、私の気になっていた神様が登場し、ああ、そんな感じだろうなぁと思えたのは、うれしかったな。イメージしやすいです。

 2冊の本の文章の違いといえば、『出雲の…』の方は、(私にとっては)読んでいると,登場人物の想いに自然にフォーカスが当てて読む感じになり、この本では、その場の風景を感じながら、そこで動く登場人物に心をはせていく感じになるところでしょうか。

 私は文章をリズムで読むたちで、合うとどんどんハイスピードで読んでいくタイプなんだけど、そういう意味でも読みやすい本です。私には合う感じです。シリーズ本なので、続けて読んでみようかな。

 それにしても、この間本屋さんの、この本が置かれているコーナーを見ていて思ったことなんだけど、私が待ち焦がれている『神様の御用人』にしてもそう。神様をテーマにした本の多いこと、多いこと。

 何かがはやるには、「時代がそれを望んだそれなりの意味がある」という言葉を聞いたことがあります。この「神様ばやり」には、どんな意味があるんでしょうね。