少し前に、『出雲のあやかしホテルに就職します』という文庫本のことを記事にしました。その2が出ると教えていただいていて、出先の本屋さんでそれを見かけて買いました。
コーヒー片手にすぐにそれを読みだしたんだけど(俗に、時間つぶしともいう)、その中には前作同様、いとおしい妖怪たちが登場していました。それぞれのエピソードもいい(メインの登場人物―特に男性の冬樹君―の想いや行動が、えらくわかりやすくなりすぎてるのをのぞけば)。
ただし…。
思ったのは、この作品は本当にちゃんと編集されているのだろうかってこと…。そう思ったのは、他の章は問題ないのに、ある章にえらく引っ掛かる部分があったからです。その章に、こんな文章が登場するんですね。
『朧気ではあるが、両手を顔で覆っているように見える』
どうやって どうやったら、そんなことができるの 首が外れて前に出るの? 怖いよ~ 「あやかし」の行動ではなく、感じやすい「人間」の行動だから、何かの技を使ったわけでもないだろうに…。
はい。多分書き間違いですね(しらっと言う…)。さらに、これと同じ章では、その言葉を発した人が誰なのか、とてもあいまい。…というか、複数人の会話がずっと続くのに、誰が言葉の主なのか説明されてない部分がけっこう多いんです。文脈から推察することはできるんだけど、ちょっと戸惑いました。著者が気がつかなかったとしても、エディターさんがちゃんと手を入れれば、こんなことはないと思うんだけど。内容が好きなだけに、とても残念でした。
ところで、この本を買った時に驚いたのは、そのコーナーにあったのが、なぜが全部神様がテーマの、その愛らしい表紙からして、読んで楽しめるだろう年齢層が広そうな物語の本だったことでした。今、神様の物語ブームなのかしら。少し前までは、こんなことはなかったように思うんだけど、私が知らなかっただけかなぁ。
中には、シリーズものになっていて、累計100万冊と帯に書かれていたものも。100万冊ってあなた…。5作で100万冊ですよ 一万でもヒットなのに…。どんなのなのか、気になって最初のを買ってきました。それはまだ読んでいないので、また改めて。
…なんて、とりとめのない話に付き合ってくださってありがとう