小さな親切(???)大きなお世話…かも。

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 こういうのは、都市部の方ではないことなのでしょうか、ちょっと堅い話です。御近所(用水路と空き地を隔ててお隣ともいえる)さんのお話なんですけどね。

3人の娘さんたちは県内と県外に嫁がれ、ここ数十年お一人暮らし。たぶん、90歳くらいだと思うのですが、地区内の行事もゴミ出しなんかも、たとえ変更があっても、それを間違えたこともないような、それはそれはしゃんとした「おばさま」なんです。

 実は、我が家は長らくその方の支援家庭になってました。その方から連絡があったり、その方のお姿が長い間見えなかったりしたら、民生委員さんとお役所がらみの支援団体の方とで、その方の様子を見に行くというのがその役割です。

その役割を、我が家は今年から離れることになりました。その方の御親族(その方も奥さんをなくされて一人暮らし)が近くに戻ってこられ、その役を受けてくださったからです。その時になって、そのおばさまが我が家に対して、どんなに申し訳なく思っていたかを話されたんですね。そんな方なんで、なんのお世話をしたこともなく、気にされなくて良かったのにとお話したのですが。

「娘たちとは毎日連絡を取り合っているし、最後まで一人でと思うけれど、ひとりで暮らせなくなったら娘のところに行くという約束もしている。とりあえず動くことに不自由はないし、買い物には配達を使っている。ぜったいに急病にならないとはいえないけど、かかりつけの病院に3週間に一度は診ていただいてるし、何かあったらすぐ診てもらうようにしもしている。自分では十分ひとりでやっていける、誰の世話にもならなくていい状態で、そのことに誇りを持っているのに、あちら勝手に支援だの何だのと、行政がそれを許さない。それがつらく、負担なのだ」と話してくださいました。

とりあえず、「ずっと御迷惑をかけてきたけれど、親戚が互いを見合うという建前で役を受けてくれたので、少し気が楽になった」と言われたそのおばさまに、この4月からまた新たな負担ができることになりました。実は、再び我が家がその方の支援家庭になることになったんです。

さっきの話の親戚の方が辞退されたからではありません。これまでの外郭団体とは別に、もうひとつの別の支援団体がお役所内にできたからです。その支援家庭は、これまでの組織の支援家庭とは別でないといけないそうで、その方から急を知らせるブザーが押されると、支援家庭に連絡が行くようになるらしいんですね。そのお宅のすぐお隣は夜は無人になる薬局なので、間を置いてお隣の我が家に再び声がかかったというわけです。

我が家が支援家庭を離れたのも、こちらの都合ではないので、母は了解のお返事したのですが、そのおばさま、さっき半泣きで来られたんです。もちろん、「やっと御迷惑をかけなくてすむと思ったのに、またこんなことになってしまって…」って言って…。

「何でほっておいてくれないんでしょう? なんで二つも同じような団体を作らなければならないんでしょう?」
なみだ目のその言葉が、胸にしみました。

実は、これを頼みに来られたこの地区の区長さんも話してらしたんですよね。「何のために、ほとんど同じ役割の組織がもうひとつできたのか、実はその理由が私にも理解できないんです。ひとつでいいと思うんですけどね。わけを聞いても、『上の方針だから、どうしようもない。逆らうほうのリスクの方が大きいから納得したということだ』と言うんです。こことしても、ほかに色々折衝しなくてはいけないことがあるから、この件でごねてもしょうがないと思って了解してきたんですけどね…。元気なおばあさんだし、あの性分の人だから、たぶんブザーを押されることはないと思いますよ。申し訳ないけどまたお願いしますね」、と。

確かに、ふたつの団体は必要ないと思えます。少なくとも、ここにおいては、そのおばさまの心の負担を新たに作っただけ。支援家庭にはそのお礼のようなものはいっさいないのでいいのですが、その団体を作るためにはそれなりの資金が必要だと思います。増税だの、年金を減らすだの言っている今、何のために? まさかとは思いますが、天下りの人のためにその組織を作った…わけじゃないですよね。








(画像は、そのお宅の椿の花)