めがね男子はお好きですか?(その1)

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 雪のある日、JRに乗りました。雪のためか時間のためか、車内はわりとすいていたのですが、特にすることのない私の前に、二人のめがね男子がいたんです。

 一人は、大学生でしょうか。肌なじみのいい色のセルのめがねをかけ、それなりにマフラーで服装にアクセントを加えた今様の感じなのですが、何かちょっと違うのです。

 人がそばにいるわけでもないのに、ひざをちゃんとそろえて座り、その上に、きちんとショルダーバッグを載せて、端正な顔を崩すこともなく、携帯(電話)に見入っているのです。いや。もっと少し楽にしていいんだよ~といいたくなるほど、ちゃんとしてる。

 乗ってきたばかりのもう一人は、30代後半と言ったところでしょうか。少しぽっちゃりしたアキバ系雰囲気を漂わせる彼は、シルバーのメタルフレーム。見たところ旅行帰りという感じの大き目のショルダーを網棚に載せ、その紐(ストラップとか、言ったほうがいい?)の位置が気になるらしく、何度もバッグの横に添えなおしています。

 そこまで~?と思った辺りで納得したらしい彼。今度はその上に載せたダウンジャケットのフードの納まりが気になるらしく、何度も載せなおすこと5分あまり。ようやく席に落ち着きました。

 彼は、その手に提げてきたナイロン袋から駅弁と飲み物を取り出し、駅弁のふたに見入ります。穴が開くほど眺めたあと、やっと包みを開いて駅弁を口にしました。

 かに寿司です。このあたりは「松葉ガニ」と呼ばれるズワイガニの水揚げがある地域なので、いくつかの駅で違うタイプのかにのバラ寿司が買えるんですね(ちなみに、私は米子駅のがいちばん好きです^^)。彼のは見たことのないパッケージだったので、お正月仕様のものだったのかもしれません。

 ところが、一口食べた彼は、またふたに見入ります。内容や、成分がよほど気になるのでしょうか。それで納得したかと思いきや、また一口運んだら、またふたに見入る。で、二口目の時には、見入った後飲み物グビリ。それを正確に繰り返すのです(それにしても、何でかに寿司のお供がビタミンウォーターなんだ!)。

 ほとほと感心してしまった私、前のもう一人の身じろぎもしない姿もともに眺めながら、「めがね男子は几帳面なのかしら」なんて、変な感心の仕方をしたのでした。

 そして、暇な私の思考は、思わぬところに飛んでいったのです。