何だそれっ?!
昨日の話の続きです。めでたく茶せんを買い終えた私は、そのあと別のショッピングセンターに行きました。そこでのトイレ前でのこと…。
そこのトイレ前の通路はわりと広く、片方の壁にくっつけて長いすが2脚置いてあっても、ゆうに人がすれ違うくらい幅はあるのですが、ピップホップでも歌いそうなスタイルの男の子が一人、その1脚を占領してふんぞり返るような感じで座っています。私は、壁に張り付くようにして彼の前を通り過ぎました。
「もう無理なんだ。ごめん…。悪い…。わかってる…。悪いのは、俺だ」
諭すように言う彼の声。私内心、「おいおい。この師走に、それもトイレの前で別れ話かい…」と、心でつぶやきました。「だから…」と続く言葉に、相手の納得しない様子を感じながら女子トイレに入り、ドライヤーで手を乾かし終わったとき、彼が何か大きな声で叫んでいるのが聞こえました。「こじれてるんだな」と思いながら、トイレのドアを押す私の耳に聞こえたのは、「だから! 豚肉の後にもやし! 何度言ったらわかるんだ?! いい加減にしろよ!!」
一瞬固まり、「も、もやしって君…」と、関西の芸人さんのような突っ込みを入れそうになりながら、彼の前を挙動不審で通ります。一生懸命な彼が、それに気がつかなかったのは幸いでした…。
あれはいったい、何だったの…???