葉祥明
この間の草取りで、やっと良くなってきていた右腕の調子を悪くし、それが落ち着いた一昨日は、何と本棚の掃除を思いつき、重い本で再びやらかしました。
まるで、停電になってPCが使えないからと、「それなら」と掃除機を使おうとして、それがだめだとわかったら、「じゃ、アイロンでも…」と思いつくような、アホなヤツです…。
そんな中でも、思いがけない拾いものがありました。十数年前に手にいれた↑の本は、元々は買うつもりもなく本屋さんで手に取った本でした。本棚にある本を一気に動かそうとして、キツかったものだから、一冊一冊置きなおしているうちに、ふっと気が向いて開いてみたんです。
この本に出逢ったのは、そうとうに煮詰まっていた時期のこと。そのなかには、そんな時期の私に向かって話しかけてくれているような真っ直ぐな言葉があって、ドキリとしたんです。そして、立ち読みしてもすぐに読んでしまえそうなこの本を持って、すぐにレジに向かって歩きだしたんです。
この中には大切な言葉が綴られている。全部読んでみたい。すぐにすぐにすぐに! それを手に入れることだけでドキドキするような、不思議な予感がした本でした。
新しい自分に会いたくないかい?
生まれ変わった自分を見たくないかい?
でもね、新しい自分も
生まれ変わった自分も
もともと君の中にいたんだよ
こころ開いて彼らを
自由にしてあげなさい
そして、幸せになりなさいね
その時の私は、この言葉たちにやられました。本屋さんを出た後、家に帰るのを待ち切れずに本を開いた場所で、人目をはばからず泣いてしまった。号泣ではないけど、かなり恥ずかしい思い出です。
こういう本や、そう。今のけがさえも、私というヤツを通してみんな繋がっている。いろんなことに出会って、乗り越えて、今の自分があるんだよなぁなんて、しみじみと思ったりして…。ドジで救えないヤツだけど、少しはましになっているんでしょうかねぇ。
久しぶりに、これ読んでみようかな。