2005-06-01 十八夜 夏の野の… #その他文学 『十八夜』 夢見るように 鈴虫のうたう まだ あさい 宵のこと 遠い山の 写真集 雑誌みたいに めくってる ただ ぼんやりと 頬杖でみた 窓の そとには 欠けだした 月 満ちていくより 欠ける速さは 思いがけずに 加速度ついて 心細さも はずみが ついて なにも できずに 泣くに泣けない おろかな月が ここにも ぽかり