『霧雨』
「止まないね」
「止まないね」
空を見上げながら いった
「止まないね」
「止まないね」
うつむいて つぶやく
強くにぎられた 手を
にぎり返しながら
やまなければいいと 思う
雨宿りのような 恋
「終わらせない」と
いってくれても
晴れたときの 空の青さ 知らないほど
わたし 世間知らずじゃないよ
それでもいいの?
このままで いいの?