Dreams come true

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つい先日、手術まで自宅待機している母のお見舞いに来てくださった方がありました。わが家の遠縁にあたり、私の出身高校のOGでもある方なんですが、少し年齢が違うこともあって、これまでちゃんとお話をしたことがなかったんです。で、今回初めてじっくりとお話をすることになったんですね。

すごく率直で気持ちのいいお話をされる方なんだな~と思ってお話を聞いていたら、その方が突然言われたんです。「夢って、思えば叶うものなのよね~」って…。思いがけない言葉でした。

この方、つい最近日本に帰ってこられたばかり。実は、末娘さんがアメリカで第二子を出産されることになり、娘さん家族のお世話と、ご出産前後のあれこれのことで、ひと月以上あちらで過ごして帰ってこられたんです。その時の話で、出てきた言葉でした。

まず、「実はね…」と話してくださったのは学生時代のこと。たまたま雑誌か何かでメトロポリタン美術館の特集記事を見て憧れ、ずっと行ってみたいと思い続けていたのだけれど、今までそれがかなわなかったんだそうなんです。「恋愛結婚ではあるけど、流されるように結婚して、娘達ができて…。それも、義理の両親どころか、おばあちゃん(お義父さんのお母様)までいた生活でしょう。『メトロポリタン美術館に行って、自由の女神もそばで見たい』なんて夢は、もう一生かなわないと思っていたの」と言われました。

アメリカに行ってみたら、その方曰く「旦那も小学生になる孫も良くしつけてあって(笑)」、手がかかるわけでもないし、買い物も娘婿さんが週末に連れて行ってくださるために、荷物を抱えて歩き回らなくてもいいから、これも問題ない。手間がかかると言えば、娘さんのことをのぞけば、お孫さんをスクールバスまで連れていき、連れて戻ることくらいで、むしろ、ご自宅にいるより、ゆっくりさせてもらえたんだそうです。そして―。

「お義母さん。メトロポリタン美術館に行ってみませんか?」

無事に出産され、日本に帰る日が近づいたある休日、お婿さんが突然そう言われたんですって。ウォール街にある、日本の証券会社の支社に勤めるそのお婿さん。美術館巡りが趣味で、特にメトロポリタン美術館にはよく良く行くと言われたそうです。「それまで、そんなことを聞いたこともなかったのよ」。その瞬間、そのお婿さんの株が急上昇したのは言うまでもありません。買い!ですね(爆)。

「私は、メトロポリタン美術館にいる! ほんとにいる!」って心で叫びながら、夢心地で見て回られたそうです。そしてその次は、「自由の女神、行ってみますか」。「いったい何事が起こっているんだろう」と思われたそうです。

「そりゃ、観光で行けば、行って当たり前のところかもしれないけど、私には奇蹟に思えた」と続けられました。「英語はほとんどしゃべれないし、文字を見れば何とか、ああ、ここがトイレね、とわかって動ける程度。そんな私が、たった一人でジェット機に乗り込んだ時の心細さったらなかったのよ。それでも、孫の小学校があるからアメリカで出産したいという娘を助けてやりたい一心で行ったわけだから、メトロポリタン美術館のことなんて、すっかり頭になかったのよ…。もちろん、自由の女神を見てこようなんてこともね。それどころか、婿さんにそう言われて、『ああ、そうだ。メトロポリタン美術館も自由の女神も、ここにあったんだ』と気が付いたくらい…」。

そして、近づいてくる自由の女神を見ながら思ったんですって。「夢ってかなうんだ」って…。

「何十年もたって、思いがけないタイミングでだったけどね…。そうか。あんなに行きたかったからだ。強く思えば、夢はかなうんだなぁと気が付いたのよ。だから、本当に思うことがあれば、きっとかなうわよ」って…。

念ずれば、夢はかなう。できれば、なるべく早い方がいいんだけどな…^^;。