『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

わくわくしよう!

 
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ネットのニュースの記事で、記者団から今年の抱負を聞かれた安倍首相が、「わくわくしながら1年を送るということですね」と答えたというのを読みました。
 
意外な言葉に、「わくわくかい!」とつっつこんだあと、コーヒーをドリップしながら、「ああ。そうか。確かにね…」って思ったんです。安倍さんがそんな気持ちで1年を過ごせたら、日本もきっとわくわくでいるということ。そんなものが1年返ってくるのかもしれない、って…。
 
「太郎を呼べば太郎が来る。花子を呼べば花子が来る」という言葉があるそうです。私もたまに引用させてもらうことがあるんだけど、「自分が望んだものと違うものは返ってこない」ということの例えなんですね。つまり、そうじゃないものが返ってくるときは、口ではいいことを言いながら、元々の自分はどこかで違ったものを想像してませんか?(不信感や、不安感をもってませんか?)と言う問いかけでもある。だから、とにかくわくわくで太郎さんを呼び込む心持ちになって、太郎さんを呼びましょうね…ってことですね(花子さんなら、花子さんでもよし)。
 
今年のお正月、箱根の駅伝を見た以外の暇なときは(って、時差ボケのようにねむくなったりもしながら)、年末見たかったけれど時間的に見られなくて録り貯めていた番組を見て過ごしていました。そのなかに、N○Kで和食に関する、京都の澤井醤油さんなどの仕込みの様子などがえがかれた番組がありました。

番組の主人公は、「アスペルギルス・オリゼ」。「ニホンコウジカビ」とも呼ばれる、日本だけにしかない菌です。Wikipediaを紐解いてみると、この「オリゼ君」についてこんな風にかかれています。

『 ニホンコウジカビ(Aspergillus oryzae、アスペルギルス・オリゼ)とは、ユーロチウム科コウジカビ属に属する不完全菌の1つである。麹または麹菌と呼ばれる菌の仲間で醤油や味噌、醸造酒など様々なものを作るために利用される』

「ユーロチウムって何?」というのはちょっと横に置いといて、そんなところから、澤井醤油 さんなんかのお話も出てきたわけですね。オリゼ君が日本食に果たしている役目や、それをもって作られたお醤油を、たとえばお刺身で適量をまとわせるために切り分けられる包丁の技の話とか、和食のすごさや素敵さがよくわかる作りになってました。NH○、ニュース以外はいい仕事をしています。

で、ふっと思った今年の目標。「今年は、いろんな和食を食べよう。学ぼう。そして、常に美味しいだしがひけるようになろう!」。
 
その人の感じる、かの国の「生活文化を記した美しい本」を読んでから、何故かこれまで以上に日本文化に興味がわいたんです。もっともっと知りたいと思った。これも、そこからきたひとつかもしれません。

京都を旅していたとき、錦市場で、「こんな料理に使いたいんだけど」と話して、食材をセレクトしてもらったことがありました。そのときに買った昆布やげずり節でだしをとってみたら、めっぽう美味しくだしがとれたことに感動したんですね。それから、ちゃんとひくようにはしているんですが、出来にかなりばらつきがあるんです。材料との兼ね合いの問題もあるんだろううけど…。
 
いい素材ならいいように、どこでも手に入るものならそれなりに扱って、今年は安定していいおだしがとれるようになりたいな。いや、なります!って、とにかく、ここはしっかり言い切っとこっ。まずは、そのあたりから、日本文化を楽しみますかね。こんなこともワクワクの一つです。