『はじめて』
”あなたと はじめてのことをたくさんしたいから
知らないことを たくさんとっておく”
誰かが本の片隅に書いた そんなことばに
うなづいた頃があった
それはそのまま 私の想いで…
風が吹き 雨が降り
雪にさらされ
そうして日照りに立ちすくみ
今の私は 首を振る
その言葉に 首を振る
”とっておいちゃだめだ!”って
”何もしないのは だめだ!”って…
とっておいたりしなければ
はじめては はじめてを連れてくる
枯れることなんて
きっとないよ