『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

いずれがアヤメかカキツバタ

先日の「しょうぶ湯」の記事の時に、わけのわからなかったアヤメ・ショウブ・カキツバタの違い…。ネットに結構情報がありました。あれこれ読んでみての感想は、「なるほどね~。知らなかったわぁ…」。そのうち忘れるかもしれないけど、ここでちょっとまとめてみようと思います。
 
 最初に肝心のことをお話すると、わが家の菜園の隅に植わっている、ショウブ湯にするショウブは、アヤメやカキツバタ、それと花ショウブとは違う種類のものだそうです。ショウブ湯にするショウブは山芋科。きれいな花の咲く三種は、アヤメ科。ちなみに、ショウブ湯の、あの若い緑の香りは、山芋科のショウブにしかないんですって。
 
 さて、ここまででちょっと気になるところがありますよね? ショウブ湯にするショウブと花ショウブとは別の種類なら、何で同じ「ショウブ」の名前がついているのか…(こんなの気にするのは私だけか?)。
 
 どうもね、昔は名前の混乱があったみたいなんですよ。江戸時代、(ショウブ湯の方の)ショウブも、その葉っぱの形が似ているので、「アヤメ」と呼ばれていたそうなんですね。つまり、同じ仲間だと思われていたんじゃないでしょうか。そういう背景があるので、「アヤメ」と入力しても、「ショウブ」と入力しても、「菖蒲」という漢字があてられてしまうようです。
 
花ショウブはアヤメをもとにして作られた園芸種だそうで、元々同じような花が咲くアヤメやカキツバタと区別するために、花の咲くショウブという感じで呼ばれたんじゃないのかなぁと思ったりしました(具体的な理由は拾えず)。
 
 では、山芋科のショウブは花が咲かないのかといえば、そうではありません。ただ、あんな華やかなのではなく、こんなのが出てくるみたい。見た覚えがあるような、ないような…。少なくとも、ショウブ湯にするときには見たことがないように思います。とにかく、小さくて目立ちにくいみたいですね。
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 で、アヤメとカキツバタ、花ショウブ…。これの区別はといえば、案外わかりやすいようですよ。花の咲く時期もわずかながら差があるようですが、その生息地とその花の色で、区別がつくみたいです。
 
アヤメ:水辺でない所に育つ。花の根元が網目状。
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カキツバタ:水辺に育つ。花の根元が白。
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花ショウブ:菖蒲園とか、観賞用に植えられているのはこれが多い。花の根元が黄色。
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これで、あなたもアヤメ科判別名人…か?