久々の一気読み

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 読まれた方もあるかもしれないけれど、京都に関係する本を探していて、京都を舞台にしたこの本を偶然見つけ、一緒に買いました。「目があった本には、その時の私に何かを教えてくれることが必ず書かれているから、(内容に興味があるかないかは別として)とにかく買ってみる」という、私の法則に乗っかってです…。

 実は 他に読まなければならないものがあったんだけど、昨日、「自分が行くべき道は、好奇心が知っている」という言葉に出会っていたので、それに従ってみました(人はこの言いぐさを、「言いわけ」…と呼ぶ)。

 京都の大学に通う大学生の男の子が、電車で見かけた女の子に一目ぼれし、柄にもなく、途中下車して彼女を追いかけていくことから物語は始まります(と言っていいのかどうかわからない部分はあるけど)。その物語を、久しぶりに一気読みしました。半日弱で、です。

 私が本を読む時の読書スピードは、著者の文章のリズムが自分に合うか合わないかが、結構大きなポイントになります。この著者のは、ピッタリでした。おまけに、自分が知っている京都の風景も登場するし、とにかく今様で読みやすい。

 実は途中で最後の成り行きはわかってしまったんだけど(SFミステリーというようなジャンルなのかなぁと思える内容だったので)、その所々にちりばめられた、シーンを表現する言葉の美しいこと…。その風景が想像の目の前に現れるさまを楽しみました。それにときめきました。さらに、会話での、カッコつけるんじゃなく相手の心の中心に届く、まっすぐな言葉の言い回し。そして何より、その時点で20歳の二人が、そして、二人の出来事がとてもいとおしかった…。

 ただし、テンポが合ったがために、ついついスピードが上がってしまったのがあだになって、ゆっくり読んでいればもう少し二人の心の想いに寄り添えたんじゃないかな…と残念に思ったりしています。もう一度時系列を整理しなおしながら読んでみたい…という意味でも、二人の想いに寄り添いながら読み直してみたいという意味でも、帯にあった、「きっともう一度読みたくなる」というコピーは正解だな…と思います。

 二人は、「それ」をずっと繰り返しているんだろうか。それとも、「たった一度だけ(いや、二度…か)」だったんだろうか…。「なんだこれ」と思う人もいるかもしれない、読む人を選ぶところのある物語かもしれません。