『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

良いお年を!

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この前、「もう10日」なのか「まだ10日」なのかなんて話をしましたが、いよいよ今年最後の1日になりましたね。これからあれこれをして、夜になって、紅白を見たり、それぞれに思うことをしながら、おそばの一つも食べて年を越す。そんな感じでしょうか。
 
 私にとっては、今年は母の入院・手術・療養があり、大変な年でした。いくつもの幸運に恵まれて命は助かましたが、1月下旬に倒れた時には、亡くなっていてもおかしくない状態だったのですから、今そこそこ元気になって年末のあれこれに母が動いていることを思うと、ありがたい、幸せな年だったと思えます。そういうことでもないと訪れなかっただろう神社に、今年はお願いに、そしてお礼参りに行かせていただいたりしたのも、それがあったからですし…(いつか行くことがあるとしてもね…)。
 
 話は少し変わりますが、私はいつからか、日本人ってなんて節操がないんだろうと思っていたんです。今ではハロウィンがそうなりつつあるように、キリスト教徒でもないのに、クリスマスを祝い(というか、イブを楽しみ)、それから1週間ほどで仏様にお供えなどもして除夜の鐘をききながら年を越し、あくる朝には神社にお参り…。そういうことが、いい加減だなぁって…(それが嫌だというわけじゃありません。そういうの、好きなんですよ、私)。
 
 でもね、いつからか思うようになったんです。日本って、穏やかに宗教が向かい合ってきた素敵な国なんだなぁって…。外に目を向ければ、宗教の違いから命の取り合いにまで発展している国々はいくらでもあります。でも、この国に住む私たちは、是が非でも神社を崇拝しろとか、お寺だけにしろとか強制されることもなく、イブに始まる年末年始のあれこれを当たり前のことのように受け止めている。これって、すごいことだって思いませんか?
 
 歴史を紐解いてみると、あの焼き討ちで有名な信長さんでさえ、仏教(特定の寺院ですが)に配慮していたというのがわかる文献が、今年出てきてましたよね。明治になって廃仏毀釈なんてことがあるまでは、神社とお寺が同じところにあったりもした。そんなことって、世界のどこにもないんじゃないのかなぁ。宗教や文化を穏やかに受け入れ、「自分たち流」の文化にする。それも、どこにも比べるもののないものにして…。日本って、そういうことができる国なのではないかなと思うようになりました。
 
そして、日本ってすごい国だったんだなと思ったもう一つのこと。今年ここに書きましたが、日本にはその「日本流」を学ぶために外国から訪れる人がたくさんあり、特に奈良時代の都などにはいろんな国の人がいて、国際都市そのものだったということを今年知りました。これには驚きましたね。日本って、そういう国だったんですよ、そのころから…。どうして、鎖国して外と外交を絶っていた島国だとか、そういうようなことだけを教えられてきたんだろう。
 
昨日書いたことでもありますが、そんなこんなで、やっぱり自分の頭で考えてないとおかしな方向に行ってしまうんだなって改めて感じてるんですよね、「あの子」についてもね。
 
さて、あなたにとって今年はどんな年でしたか? 人生には何一つ、無駄というのはないそうです。たとえしんどいことがあった年でも、それは神様への貸しですからね いつか利子をつけて返してもらいましょう。ええ、ええ。「あの子」のこともね。しっかり今夜を楽しんで、年を越しましょう。来年への勢い付けです
 
どうぞ、良いお年を!
 
 
 
 
 
 
 
年末年始をまったり楽しむもの届きました
偶然目にした、こんなやつ。お正月に難しい話はいりませぬ
 
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