『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

百物語

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 今、NHKのBSで、宮部みゆきさんの江戸ものの原作をドラマ化したものをやっています。土曜の夜だったかしら。次回は5回シリーズの3回目です…。
 
 彼女の恐くて哀しい江戸もののお話が好きなんです。たまたまその番組の話を聞いて、しっかり1回から見ているんですよね。本から自分が感じた印象とは少し違う感じもしますが、「ああ。映像になるとこんな感じかもしれないな」とか思ったりもして、それなりに楽しんでいます。
 
 お話が大きく動き出すのは、あるお店の旦那様が、不思議だったりこわかったりする話を百集めて、「百物語」としようとすることに始まります。実際経験した方の話を、辛い想いをして江戸に出てきた姪に聞かせ、彼女に語らせることで、集めようとするわけです(同時に、傷ついたその姪の心を、そういう形で癒してやろうとする目的もあるのではないか、とも思います)が、そのお話達、一筋縄ではいきません。
 
 ご存知の方も多いと思うけど、最近の報道のあれこれで疲れている頭には、軽い刺激になるかもしれません。最近、江戸ものの怖い話ってドラマになってない気もするし…。宮部みゆきさんの江戸ものは、怖いだけではない哀しさとやさしさと(心強さと~。…って、ちょっと違うか…爆)が、ありますから。
 
 百物語…。ひとりひとり、怖い話を続けていくと、その話が百集まった時に、「何か」起こる…。百って何かの区切なのかな。小野小町が深草の少将に「百夜通ってきてくれたら、付き合ってあげるわ」といい、それを信じた彼が通い続けたのも百夜弱(哀しい百夜弱。百夜来いなんて言わなきゃよかったのに…)でしたよね。たくさんという意味合いで使われるのか、区切がいい…とかいうこともあるんでしょうか。
 
 さて、「あの子」についてどんな話を百集めたら、「何か」が起きるんでしょうね。
 
 




《追記》
番組は、BSプレミアム 土曜8時~
「ザ・プレミアム おそろし~三島屋変調百物語~」です。