段ボールを片づけながら、株について考えた

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物置に置いてある多量の段ボール箱をたたみつつ、ふと思い出した言葉がありました。

「株ってのはね、それで儲けようってやつは、やっちゃいけないもんよ」

相当前にお話を聞いた、そういう関係の方にはよく知られているという投資家さんの言葉です。年配の方で、その年齢からでもわかりますが、自分の勘が頼りの古いタイプの投資家さんだということでした。その投資家さん、それからこう続けられました。

「株はねぇ、それが、何十億だろうが、何億だろうが、『全部なくなった? ああ、そうかいな…』。それで終われる人間だけがやるもんだ。そうでなきゃ、手を出しちゃいけない。人生なくなるよ。株は遊びだからね、しょせん。金としてそれがあると思うのも間違い。そういうもんさ」

株で負けるとか勝つとかいうのが、ほんとのところ感覚としてピンと来ていなかった私でしたが、そのお話を聞いて、株は資金であって資産ではないのかもしれないと思いました。その投資で会社を運営する側にとっても、わずかな時期だけを見て、株が上がったから資産が増えたとは言い切れないというのにも気が付きました(それでも、円高の時期、日本の株式会社さんたちはよく持ちこたえられたものだなぁと感心します。人材や技術力や、長いあいだに蓄えた資産などがあったからでしょうか)。で、株は私が手を付けるものじゃないということにも…。

その方がそれからどうされたのか、長者番付というのが発表されなくなってしまったし、今ではまるでわからないのですが、万が一全部をなくされていても、また、もう亡くなっていたとしても、あっさりとした最後だっただろうなと思ったりします。

その言葉を思い出したのは、知人のところの息子さんが、業務上横領で逮捕されたという話を聞いたからだと思います。遠方でもあり、私が彼を最後に見たのは小学生の終わりごろだったので、相当前のことになるのですが、細い体のおとなしそうな子だったのを覚えています。経理担当の彼は、FXかなんかの取引で失敗し、億単位のお金を不正に自分の口座に回して穴埋めしていたらしいんですね。いつか儲かったら返せる。そう思いながら続けて、どうしようもなくなってばれた…ということのようです。

「株ってのはね、それで儲けようってやつは、やっちゃいけないもんよ」

ホントにそうですよね。儲けようなんて思って、やっちゃいけないもんなんだ。そして、たとえ一時的に儲かったとしても、ずっとあると思っちゃいけないお金…。

あると思ってはいけないもので、人の懐をあれこれ記事にする。それも、違うよね。