二の宮めぐり~そして波波伎神社へ~

(前の記事からの続き)

  波波伎神社のことを調べて間もない頃、久しぶりにご実家に帰って来ていた友達とランチをすることになり、お料理が運ばれてくるのを待つ間その話をしました。
 
「へぇ…。二の宮っていうのがあるの。そこ行こう。行ってみよう。そんな遠くないみたいだし、時間あるでしょ。食べたらすぐ行こうよ!」と友達。「雨降ってるよ」と言ったんですが、「傘もあるし、歩ける歩ける。朝から小雨が降ったりやんだりしてるだけだから大丈夫よ~」。
 
彼女のノリの良さ…というか、即決断行の姿勢は前からなんです。だから、色々やりたいことをやり残してる私からすると、すごくうらやましい性格の人。早速iPadを取り出し、「あ~あ~あ~あ~。わかったわかった」とやってます。
 
前の記事でちょっとお話しましたが、私はこちらではなく大神山神社の方に行ってみたいと思っていました。ただそれには、大神山神社の方に惹かれていたというだけでなく、波波伎神社のことを少し調べたり、社殿の画像を見たりしていた時に、うまく言えないんだけど妙な胸騒ぎのようなもの(いい方のではない)があったからなんですね。特に、福場古墳には絶対に近づきたくないとさえ思えました。
 
まぁ、とにかく怖かったんです。でも、その友達の押しの強さに乗っかって、行ってみる気になりました。伯耆の二の宮ですからね~。一度くらいは行ってみたい。それも、一人じゃないから心強いでしょ。彼女は今も、そんなことがあったから私が二の足を踏んでいたとは知りもしないんですけどね。
 
彼女と行ったそこは、古い集落の背後にありました。その集落の中は、特にそのお宮のあるあたりの道は狭かったので、途中の広場に車を置いて歩いていくことに。「もう行く道が頭に入っている」という彼女は、ドンドン先を歩いていきます。そして、もっと細くなる感じに見えた山の方の道を進んでいくんです。
 
「こっちじゃないの?」と、途中の道が二つに分かれるところで聞きました。どちらかといえば集落に近い方の道がもう一つあったんです。な~んかそちらの気がしたんで聞いたんですが。「いやいやいやいや。こっちでしょ~」と彼女。「まっ、そう言うなら」とついていきます。違った、ここまで戻ればいいだけですから。ところが、「地図で言えばこの辺のはず」と彼女が言う辺りにあったのは、こんな階段↓



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「これ、ほんとに神社に行く階段? なんか山に入っていくみたいだけど」
「神社って、そんなとこでしょうよ」
「そう? そうでもないと思うけどなぁ」と言いながら彼女についていくと、鳥居のようなものなどまるで見えず、とにかく、階段が続くのみ。



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「ほんとに、こんな原生林みたいなところが二の宮の参道?」と、なおも言いながら、階段の途中におっこちている、小枝を横の方に放り出しながら先に進みます。お年寄りでも来られて、これにつまずかれたら危ないですもんね。
 
「あっ…
 
立ちどまり小さく声を上げた友達。「良かった。とうとう階段が終わったようね」と思ったんだけど、彼女、あたりを見回しています。「何?」というと、「道間違えたかも…」「はぁ」と言って、思いだしました。そうだった。彼女、方向音痴だったんです。それも、どうも今も治ってない様子(治らないよね~)。
 
上にたどり着いてみると、少し行った向こうに、神社のらしき門が見えました。つまり私たちは、「原生林のようなところ」ではなく、「まさに原生林」を、それもそれ用の階段を、ずっと歩いてきてたんですね~まっ、まったく方向違いでもなかったから良かった。
 
門をちゃんとくぐるために横道を進みます。そして、ようやく門の前で一礼。その時、ちっちゃい薄ピンクっぽいものが飛ぶように門のすぐ向こうにやって来たのが見えました。ぴょんぴょんとやって来たから、バッタのような昆虫か、ちっちゃいカエルか何かかしらと思って門をくぐり、腰を折ってそのあたりをのぞきこんだら、ちっちゃいにはちっちゃかったんだけど、何ともきれいな色のだった~~! それも、しっかり目があった…気がしたんです。何せ、覗きこんでますからね~。

ギゃ~~~~

続いて、わけもわからず何故か叫び出す彼女。きゃ~きゃ~きゃ~と、あこがれのアイドルに出逢った少女たちのような叫び声があたりに響き渡りました(少女でなくても叫ぶか)。
 
気がついたら、例の「はは」(前記事参照)はもう消えていました。ぴょんぴょんがらすると、多分機嫌よく出てきていただろう「それ」は、叫ばれてびっくりしたんでしょうか。もうね~。理由を言ったら、友達に叱られる叱られる。「大体、あれ見るのはいいんだよ。神のつかいだとか言うんだから。何かとんでもないものがいたのかと思ったわよ。子ごときで、そこまで叫ぶ?」。

だって、嫌いなんだもの~。「これだよ、きっと。あの胸騒ぎの理由は…。遺跡に関係ないけど、これだよ~」と思いつつ、しょんぼりと歩く私の前に、少し草の生えだした境内が広がっていました。(続く)。