「あら~、空にきれいな龍がいる~(龍が空を進んでいるような形の雲がある)」と思って、バッグの中のスマホをとりだしているうちに、龍はどっかに行っちゃいましたこれは、その後の空。
それはともかく、4日ほど前、古い友達から封書が届きました。開けてみたら、USBのスティックとお手紙が…。
作品の出版がほぼ決まったものの、もう一つ自信が持てないので読んでみてくれというんです。
彼女とはしばらく疎遠になっていました。古い民話を探しては、それ様のものを書いていた人だったので、内容はそういうものがと思ったらとんでもない.。大作の、ある種の歴史小説だったんです(中世や江戸時代よりもっと前の)。それも、開いたとたん、彼女のエネルギーが覆いかぶさってくるような文章です。夏風邪をひいてまだしっかりとは元にもどっていない私は、そのエネルギーにやられました。
そりゃそうです。私より少し年上の彼女が、長い歳月を費やして、寝ついてらっしゃるお姑さんのお世話をしながら書き上げたものですから、その中で書かれた作品が持っているのは並大抵のエネルギーではないですよね。
彼女が担当のエディターさんとやりあって、いいものに仕上げてくれればそれでいい。私は、製本されたそれを買って読ませてもらえば十分だから。それに、読ませてもらっても私の感じ方でしかないから、役には立たないのになぁと思いつつ、合間合間に少しずつ読み進んでいます。
彼女が担当のエディターさんとやりあって、いいものに仕上げてくれればそれでいい。私は、製本されたそれを買って読ませてもらえば十分だから。それに、読ませてもらっても私の感じ方でしかないから、役には立たないのになぁと思いつつ、合間合間に少しずつ読み進んでいます。
もしかしたら、「よしっ! 行って来~い!」って背中を押してほしいのかな。それならできるかも。でも、よく読みもせずに簡単にそう言う、いい加減な嘘は彼女には通じない。まずはしっかり読まないとね。
空の龍にはあっさり逃げられたけど、彼女の重厚で味わい深い宝物は、もうしばらく私のところにいそうです。
空の龍にはあっさり逃げられたけど、彼女の重厚で味わい深い宝物は、もうしばらく私のところにいそうです。
「追記」
よく見ると、雲の中にいるみたいですね、龍。