『光と風の間(はざま)で』総本家

総本家なんで、あれこれあります

エアコンな怪談話

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 この画像を見て、「何だこれ」と思った方、あったと思います。これね、エアコンの室外機のとこの画像なんです。その中で宙に浮いてるというか、パイプのはぢっこが見えるのが、排水パイプ。なんか変でしょ? なんか違うでしょ? この排水パイプ、地面までいってなくて、浮いてる…というか、他のパイプと一緒に上の方に固定されてるんです。もしかして、元々こういう風にされるところもあるのかもしれないけど、こちらでは地面に触れるところまでの長さなのが普通なんですね。

 話は一昨日のこと。いや、事の起こりは先月の終わりごろでした。ただでさえいろいろあった時に、我が家で一番古いエアコンの様子がおかしくなったんです(それがらみで、さらにあれこれ遅くなることに)。30℃を越す余りの暑さにそのエアコンのリモコンの冷房を押したら、すぐに切れてしまうんです。何度やっても。フィルターの掃除などしてもだめ。

 たまにうまくいった(切れない)ときには、冷房を選択してるのにあったかい空気しか出ない。何せこれ、20年近く前のエアコンなので、「新しいのは電気代も安くあがるらしいし、そろそろ替えなきゃだめかもね」と話していたところだったので、しかたなく(!)家電量販店に行って新しいのを注文してきたんですが、それの設置が一昨日だったんですね。

 来てくださった業者さんは気のいいかたで、設置しながらいろんな話をしてくださったのですが、その話の中に「なるほどね~。そういうことか…」なお話がああったんで、ちょっとそのお話を―。

 最初の驚きは、設置が終わった後で、「前のエアコンがこんな風におかしくなって換えることにした」と話したことからでした。「あっ、それ(そういう症状)ね。多分室外機の異常ですよ」と、40~50歳の業者さん。

 「えっ。あれじゃなくて?(と、外に持ちだされた古参エアコン本体がある方を指さす)」。
「ええ。エアコンの異常のほとんどは本体じゃなくて、室外機の異常なんです。その場合、そういうことは普通にありえます。本体はそれを受け取って反応してるだけなんですよ」。

 「…ということは、もしかして室外機の部品かなんかを換えれば、まだ使えたということ?」と聞いたらー。

 「実際に確かめたわけではないから絶対とは言いませんけど、普通に直るレベルの異常だったと思いますよ。ただ、部品があれば、です。この機種の部品はもうないと思いますけど…。古い機種ですからね、これ…」

 ええ、ええ。そのことは十分に知っておりますよ。 でも、意外でした。エアコンの異常は本体がおかしいからだとばっかり思っていたんです。「そう問題はないんですよね。本体は…」という言葉に続いて業者さんから聞かされた、それが二つ目の驚きでした。

  「そうそう。お話ししとかないといけないことがありました。室外機のところの排水パイプですけど、宙に浮かぶ形で少し高めの位置にしています。これは僕のやり方なんで見られたことはないかもしれないし、普通はベランダとか地面に接触する形に設置されてると思うんですけど、実はエアコンの異常でおうかがいすると、この排水パイプの中にアリや他の虫がパイプをつたわって屋内に入ったり、それがトラブルを起こしていたなんてことがけっこうあるんですよ。一軒のお宅では、『水が出ない。冷房でも冷えない』ということでパイプを確かめたら、カメムシが巣をしてて、それがパイプの穴をふさいでたんです」

 ひえ~~~~っカメムシがパイプぎっしりに詰まってたってこと

 「そうです。ぎっしりでした。エアコンの異常では、虫は侮れないんですよ。思いついてこうやってみたら、どうも高い位置になるだけでもいいようなんで、高い位置に設置するようにしてるんです…」。

 …………

 カメムシがパイプにいっぱいショックから立ち直れない私は、ひたすら「ありがとう」を繰り返したのでした。ところで、ホントに大丈夫なのね?、これで…。